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山騒動 アシュトン編(SO2&テイルズ・鋼・Jスターズより:ルシ/アシュ、共演パロ・BL)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ・鋼・Jスターズ共演パロです。BLありです。許容できる方のみご覧ください)


 パンッ!パンッ!パンッ!
教会奥のリビングに、クラッカーの破裂音が響き渡る。
「アシュトンお兄ちゃん、出演おめでとーっ!!」
レオンをはじめとする、友人たちが拍手と共に、祝いの言葉をアシュトンへ送る。
 「皆、本当にありがとう!」
テーブルにつき、笑顔でアシュトンは皆にお礼を言う。
卓上の大きなホールケーキには「LOV3出演、おめでとう!」とチョコレートで描かれていた。
そう、このたび、スクエニのアーケードカードゲーム、LOV3ことロードオブヴァーミリオン3に出演することになったのである。
そのお祝いを皆でしているのであった。
 「でも・・大丈夫かなぁ?皆の足を引っ張ったりしないといいけど・・」
「大丈夫だ。アシュトンは強い。皆が知っていることだ。もし、文句があるという輩は・・灰にしてくれるわ!」
ディアスが元気づけるように言う傍らで、ルシフェルが手に呪紋の光を浮かべながら言う。
 「そ、そこまでしなくていいよ!?っていうか・・君は出られないみたいだけど・・?」
「な・・何ぃぃぃぃぃ!!??」
アシュトンの言葉に、ルシフェルは愕然とする。
「な、何故だぁぁぁ!?そこの地鶏剣士や小僧共ならともかく・・魔界の王たる私が・・何故出れんのだぁぁぁ!!??」
「仕方ないじゃない。誰が出るかは会社の人が決めるんだしさ~」
レオンは何気にヤバいことを言いながら、意地悪気な笑みを浮かべる。
 「まーでも、いつもお兄ちゃんのこと虐待してるから、バチが当たったんじゃないのー?っていうか、絶対そうだよね~」
「誰が虐待魔かー!?貴様とて出ておらんではないかー!?この腹黒猫耳小僧がー!?」
「何さ!?やる気!?」
元々、お互い相手をいけ好かないと思っているせいか、互いに睨み合う。
 「ちょ、ちょっと待って!せ、せっかくのお祝いの席なんだからさ!?」
いかにも喧嘩になりそうな二人に、アシュトンは慌てて止めに入る。
「そうだぞ、お前らがここで喧嘩したら、困るのはアシュトンだぞ?」
お祝いに駆けつけた他の客らに交じって酒を飲んでいたボーマンが、助け舟に入る。
 「く・・!今日は見逃してやるわ!」
「お兄ちゃんを困らせるのは嫌だしね。勘弁してあげるよ」
ルシフェルとレオンは渋々手を引く。
だが、お互いに思いきり相手を睨みつけた。


 数日後・・・・。
「ゴメンね、手伝ってもらっちゃって」
「んー?別にいいって。こういうときはお互い様だろ?」
謝るアシュトンに、エドワード・エルリックはそう返す。
アシュトンに頼まれ、狩りのクエストを手伝っているのである。
 「でもよ、アシュトンも律儀だよなぁ。あいつら三人にお礼なんてよ」
「うん。ああやって、盛大にお祝いしてくれたからさ。僕もお礼に何かおいしいものでもご馳走したいと思ってさ」
山林の中を歩きながら、エドとアシュトンはそんな会話を交わす。
今回のクエストはアシュトン自身の依頼によるもの。
先日、アシュトンのLOV3出演を祝ってくれたルシフェル、レオン、ディアスのため、お礼の手料理を振舞おうと考えたのだ。
そのための食材を獲りに、二人で来たのである。
 「まぁアシュトンがそうしたいなら、別にいいけどよ。でもよ、こういうクエストなら、俺より、リッドとかチェスターの方が適任じゃないのか?特にさ、リッドとは仲いいんだろ?」
エドは気になっていたことを尋ねる。
食材を獲ってくるクエストならば、本職の猟師であるリッドやチェスターの方がずっと適任のはずだ。
特に、リッドとはかなり親しいはずだし、アシュトンの頼みなら断るとは思えない。
 「ああ、それなんだけど、二人とも別のクエストで出てるからさ。それと・・リッドにはちょっと頼みづらいんだよ。その・・・キールとルシフェルが・・・」
「あー・・そういうことか・・・」
アシュトンの言葉に、エドは納得する。
ルシフェルもキールも独占欲が強く、嫉妬深い。
嫉妬の炎が燃え上がったときの二人の恐ろしさは、身を以て知っている。
それだけに、迂闊にリッドには頼めなかった。
 「それで、俺なら大丈夫ってワケか」
「ごめんね、手間かけちゃって」
「別にいいって。それより・・さっさとやっちまおうぜ!ちょうど獲物も見つかったしな」
「そうだね」
二人は目当てのモンスターを見つけると、アシュトンは双剣を、エドは拳を構える。
そして、モンスターの群れに斬り込んだ。


 「へぇ、結構獲れたなぁ」
モンスターから獲得した肉やその他の食材の量に、エドは思わず言う。
「うん、コレだけあれば十分だよ。ありがとう、手伝ってくれて」
「いいんだよ。俺も教会でデスクワークばっかりじゃ身体がなまっちまうしさ。まぁ、腹は減るけどな」
「そうだよね。お礼に、帰ったら手作りシチューでもご馳走するよ」
「マジかよ!?アシュトンのシチューウマいんだよな!楽しみだぜ!」
「ありがとう。そう言っ・・うわあっっ!!」
突然、木陰から、鳥系のモンスターが勢いよく飛び出してくる。
とっさに躱すが、足を滑らせ、そのまま斜面を転がり落ちてしまう。
 「うあああああああ~~~~~っっっ!!」
「げっ!アシュトンッ!アシュトンーーーっッッ!!」
エドは手を差し出そうとするが、間に合わず、そのままアシュトンはゴロゴロと斜面を転がり落ちていった。


 「痛たたたたた・・・!!とんだ災難に遭っちゃったなぁ・・・・・」
身体のあちこちをさすり、痛みに顔をしかめながら、アシュトンは起き上がる。
山の斜面を転がり落ちたため、神父服のあちこちが破れ、破れたところは擦り傷になってしまっている。
とはいえ、幸いなことに傷は大したことは無いものばかり。
 (結構、下まで転がり落ちてきたみたいだなぁ。エドも心配してるだろうし・・・)
上へ登ってゆく前に、アシュトンはエドの携帯に連絡を入れようとする。
戻ったところで入れ違いになっては、と思ったのだ。
 「え!?嘘!?しまった~~~!?」
だが、アシュトンは携帯を開いて愕然とする。
バッテリーの残量が0になってしまっていたからだ。
(どうしよう!?コレじゃ連絡出来ないよ!?)
頭を抱えそうになったところへ、不意にアシュトンは気配を感じる。
 「うわああああ~~~っ!!危ないからどいて~~~っっ!!」
頭上からの叫び声に、思わずアシュトンは頭上を見上げる。
直後、大きな黒い影が、自分に覆いかぶさるように、飛び込んできた。
 「え!?うわあああっっっ!!」
あまりに突然の出来事に、アシュトンは避けることも出来ず、そのまま下敷きになってしまう。
「痛たたた・・・!一体な・・・!?」
自分の上に乗っかっているものの正体に、アシュトンは驚く。
 そこにいたのは一人の少年。
オレンジ色の髪に、小柄な身体に、黒のバレー用ユニフォームを身に着けている。
自分同様、斜面を転がり落ちてきたのだろう、擦り傷をはじめとする怪我を、あちこちに負っていた。
 「君!大丈夫!?」
アシュトンは少年に呼びかける。
だが、少年は意識を失っているのか、返事がない。
 「こんなところに放っておくわけにもいかないし・・!?よし・・!!」
アシュトンは少年を抱え上げる。
そしてそのまま、その場を後にした。


 「ううん・・・・」
日向翔陽は目を覚ますと、小屋の中にいることに気づく。
「あれ?何でここに・・!痛っっ!!」
目を覚ました直後、日向は足首に痛みと違和感を覚える。
思わず足元を見ると、片方の足首が、布で固定されていた。
 「あっ!よかった!?目が覚めたんだね!」
突然の声に、思わず日向は顔を上げる。
すると、自分よりずっと背が高く、年上な神父の姿があった。
 「え?だ、誰?」
「ああ、ごめんごめん、僕はアシュトン・アンカース。この山で食材調達のクエストをしてたら、君がいきなり落ちてきたのに出くわしてさ」
「落ちて・・!?あっ!?」
日向は思い出す。
気を失う直後、誰かの上に落っこちたことを。
 「ご、ごめんなさいっ!!け、怪我とかしてないですか!?」
目の前の相手が、自分が落ちた当の相手と気づき、慌てて日向は謝る。
「大丈夫だよ。それより君こそ、頭とかは打ってないみたいでよかったよ。でも、捻挫はしちゃってるみたいだけど」
「ご、ごめんなさい!ご迷惑かけた上に、手当てまでしてもらっちゃって!あ!俺、日向翔陽、烏野高校一年、バレー部です」
謝りながら、日向は自己紹介する。
 「いいんだよ。こういうときはお互い様だし。改めて自己紹介するよ。僕はアシュトン・アンカース、ある街で神父をやってるよ」
「アシュトンさん、ありがとうございます!助けてもらって」
「いいんだよ。でも、どうしてこんなところに一人でいたの?」
アシュトンは怪訝な表情で尋ねる。
 「はい、それなんですけど・・・」
日向は事情を話す。
烏野高校バレー部に所属する傍ら、ある街のギルドに所属していること。
ギルドで知り合った仲間と共に、近くの村へ特訓にやってきたこと。
仲間の一人が急に体調を崩し、寝込んでしまったこと。
その仲間の為に、薬草を取りに来たこと、などを話す。
「でも・・俺、山のことなんか知らなくて・・気が付いたら迷っちゃって、その上、足を滑らせて・・・」
「なるほど、そういうことだったんだね。でも、携帯とか持ってないの?」
「あ・・!?そういえば!?」
ようやく思い出したのだろう、日向は携帯を取り出す。
だが、開くと同時に、表情がこわばる。
 「しまった・・!?充電忘れてたーー!?」
すっかり電池切れな事態に、日向は愕然とする。
「どうしよう・・!皆心配してるよな・・」
日向は困った表情を浮かべる。
 「僕も何とかしてあげたいけど、あいにく僕の携帯も電池切れで使えないんだ。それに・・もう、遅いし、外も暗いし、その足だから、今夜はここでジッとしてる方がいいよ」
「すいません・・!俺のせいで・・」
「気にしなくていいよ。こういうときはお互い様だし・・!?」
不意に、アシュトンの表情が変わる。
 「ど、どうしたんですか?」
緊迫した雰囲気に、日向は思わず尋ねる。
「日向・・。奥に隠れて!」
「え?」
「いいから!早く!」
「は・・はいっ!?」
言われたとおり、日向は奥の物陰に身を潜める。
 「僕が『いい』っていうまで、絶対に出ちゃダメだめからね!わかった!?」
「は・・はい!?」
ただならぬ雰囲気のアシュトンに、日向は気圧されながら頷く。
日向が頷くと、アシュトンは双剣を手にして、小屋を出た。
 小屋を背にし、双剣を構えると、アシュトンは緊迫した表情で、周囲を見渡す。
闇に紛れ、何者かが潜んでいる気配がするからだ。
不意に、アシュトンは殺気を感じる。
「ハリケーンスラッシュ!!」
殺気を感じると同時に、殺気目がけて斬り込み、同時に竜巻を飛ばす。
直後、獣じみた叫び声と共に、モンスターが消滅する。
それを皮切りに、闇の中から飛び出した魔物たちが、アシュトン目がけて襲いかかる。
 アシュトンは攻撃を避けると、逃げるように走り出す。
魔物たちはそれを見ると、アシュトンを追いかける。
走りながら、アシュトンは敵が一列になったのを確認すると、振り返り、一番手前の敵めがけ、攻撃を繰り出した。
「ツインスタッブ!!」
掛け声とともに、二連続の突きが、魔物に襲いかかる。
突きの衝撃で、魔物は吹っ飛ばされ、消滅する。
 「ハリケーンスラッシュ!!」
再び、アシュトンは斬撃と共に竜巻を飛ばして攻撃する。
その竜巻を追いかけるように斬り込み、魔物を立て続けに斬り倒してゆく。
アシュトンの動きが止まったときには、小屋の周囲にいた魔物たちは悉く、消滅していた。
 「これで・・大丈夫かな・・」
アシュトンは全て倒したことを確認すると、双剣をしまう。
そして、小屋へ戻ろうとしたそのときだった。
 ドンッッ!!
「うわあっ!!」
突然、横からの強烈な衝撃に、アシュトンは吹っ飛ばされてしまう。
 「く・・!?しま・・!?」
大きな牙を持つ、イノシシのような魔物に、アシュトンはハッとする。
剣を手にするよりも早く、魔物が襲いかかる。
さすがのアシュトンも、やられる、と覚悟したそのときだった。
 「火銃ッッ!!」
突然、小さな火の玉が4発連続、銃弾のように魔物に襲いかかる。
火の玉の衝撃に、魔物の身体が傾ぐ。
「火拳っ!!」
さらに続けて、炎の帯が魔物を吹っ飛ばし、消滅させる。
 「大丈夫か?危ないトコだったな」
アシュトンは声のした方を振り向く。
すると、帽子をかぶった上半身裸の若者の姿に気づく。
 「あ、ありがとうございます!すみません、助けてもらって・・・」
「別に構わねえさ。それより・・一つ聞きたいことがある。黒いバレー用ユニフォーム姿の、オレンジの髪の子供を見てねえか?」
「え!?もしかして日向のこと?」
「何!?知ってるのか!?」
アシュトンの返事に、エースは思わず声を出す。
 「はい、そこの小屋に・・。今、呼びます」
アシュトンはそう言うと小屋に戻る。
少し経つと、アシュトンと共に、日向が現れた。
 「こん馬鹿っっ!!何勝手に山なんか入ってんだっっ!!」
顔を合わせるなり、エースに叱られ、日向はビクッとする。
「ご、ごめんなさい!黒子が寝込んで・・薬草が必要だからって・・」
「だからって一人で山なんか入ったら危ねえだろ!?その足は何だ?」
エースは捻挫の手当てをした足首を指す。
 「あ・・あの・・。わ、悪気は無いわけだし・・あまり・・怒らないであげてよ」
アシュトンは思わず助け舟を出す。
「そうはいかねえ。例え仲間の為でも、皆に心配や迷惑をかけてんだ。日向、足が治ったら仕置きだ。嫌っていうほどケツ叩いてやるから覚悟しとけよ」
「は・・はい・・!?」
エースのお仕置き宣告に、日向は泣きそうになる。
 「まぁとにかく・・無事でよかったぜ。それと・・誰だか知らねえが、日向が世話になったな。礼を言うぜ」
「いいんだよ。これくらい。でも、今から降りるのは無理だし、今夜は小屋へ泊まっていった方がいいよ。もう一人くらい増えても寝られるし」
「そうだな。連絡だけは入れておかねえとな」
そういうと、エースは携帯を取り出し、仲間へ連絡する。
その後、エースもアシュトン・日向と共に、小屋で一夜を過ごした。


 翌日・・・・。
「アシュトンさん、ありがとうございました!」
「本当に世話になったぜ。ありがとうよ」
日向とエースはそれぞれアシュトンに礼を言う。
 「いいんだよ。でも、日向、これからは一人で勝手に山に入ったりしたらダメだよ。危ないからね」
「は、はい。気を付けます。すみませんでした」
礼とお詫びをしつつも、日向は沈んだ表情を浮かべ、無意識にお尻をさする。
 「あの・・日向・・ちょっと聞いていい?」
アシュトンは小声で日向に尋ねる。
「何ですか?」
「あの・・もしかして、お仕置きでお尻叩かれたりしてる?」
「!!!!!」
アシュトンの問いに、日向は表情が強張る。
 「な、何でわかるんですか!?」
大声を出しそうになるのを堪え、日向は尋ねる。
「あの・・実は、僕も経験あるからさ・・・。もし、よかったらコレ使ってよ。とてもよく効く上に、ほとんど沁みないいい薬だから」
「す・・すみません!何から何まで!」
「いいんだよ。それより・・頑張ってね」
アシュトンは心からの同情を込めて言う。
その後、互いに別れの挨拶をすると、日向はエースに連れられ、帰っていった。
 「僕も・・帰らないと・・アレ?」
アシュトンは何かが物凄い勢いで飛んでくることに気づく。
やがて、嫌というほど見覚えのある銀髪と紅翼がはっきりと見えてくる。
 「見つけたぞぉぉぉ!!??アシュトンンンンン!!」
「うわああっっ!!??」
ルシフェルの姿に、思わずアシュトンは腰を抜かしてしまう。
 「ど、どうしてここに!?」
「あのチビ神父から連絡を受けたのだ!?アシュトンが山で遭難しおったと!?それで探しておったのだ!?」
「ゴ、ゴメン・・。心配かけちゃったね・・・」
ルシフェルのことだ、連絡を受けるなり、ずっと探していたのだろう。
そう思うと、申し訳ない。
 「それはまぁよいわ。それより・・怪我はないか?」
「うん。幸い、大した怪我は無いよ。あちこち擦りむいたりはしちゃったけど」
「ソレも私には十分心配だが・・。大した怪我ではないのは何よりだ。とにかく・・帰るぞ」
「うん。探しに来てくれて、ありがとうね」
礼を言いつつも、アシュトンはどこか落ち着かない様子で、教会へと帰っていった。


 「よし・・。大丈夫だ。擦り傷くらいで、大した怪我は無いな」
ボーマンの診察結果に、ルシフェルは安堵の表情を浮かべる。
「それなら何よりだ。貴様、もう帰ってよいぞ」
「おぃおぃ、いきなり呼びつけといてソレかよ」
「つべこべ言うな!消し炭にされたいのか!?」
「へいへい、邪魔者は消えますって」
言い争っても意味は無いので、ボーマンは往診鞄を閉じると、診療所へと帰ってゆく。
 「さてと・・アシュトン・・」
「は・・はい!?」
笑顔を浮かべながらも、ただならぬ雰囲気のルシフェルに、アシュトンは緊迫した表情で返事をする。
 「この馬鹿者がぁぁぁぁ!!!」
「ひいいいーーっっ!!ご、ごめんなさいーっ!?」
思いきりルシフェルに怒鳴られ、アシュトンは縮こまりながら謝る。
 「『ごめんなさい』ではないわ!?どれほど心配したと思っておるのだ!?」
「わ、わざとじゃないよ!ま、まさか事故に遭うなんて・・思わなかったんだよー!?」
アシュトンは謝るが、ルシフェルが許すはずも無い。
 「それでも心配したのだぞ。アシュトン・・覚悟は良いな?」
「は・・はい・・!?」
アシュトンは泣きそうになりながらも、ルシフェルの膝にうつ伏せになる。
事情はどうあれ、心配をかけてしまったのは事実。
何より、逆らえば恐ろしいことになるのは身に染みている。
だから、素直に従うしか無かった。
 アシュトンを膝に載せると、ルシフェルは膝を組み、お尻を突き上げる体勢を取らせる。
(ひぃぃぃ!?やっぱり~~~~!!??)
覚悟はしていたものの、お仕置きがより痛く感じる体勢に、アシュトンは身を震わせる。
そんなアシュトンを尻目に、ルシフェルはアシュトンのお尻をあらわにすると、ピタピタとお尻を軽く叩く。
「では・・行くぞ。覚悟は良いな?」
泣きそうになるのをこらえながら、アシュトンは頷く。
それを確認すると、ルシフェルはゆっくりと手を振り上げた。


 バッシィーーーーーーンッッッッッ!!
「ひぃぃ・・・!!」
最初からの容赦ない一撃に、アシュトンは背をのけぞらせる。
 バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!
「ひいっ!ひいいっ!痛っ!痛ああっ!痛ぁああいい~~~っっ!!」
ボーマンら格闘家系の友人達の打撃にも匹敵する、と思える平手打ちの嵐に、アシュトンは悲鳴を上げる。
バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!
「痛ああっ!痛ああいぃぃっ!ごめんなさいっ!許してぇぇぇ!!ごめんなさぁぁぁい!痛ああっ!ひいいっ!痛あああいいいっっ!!」
お尻を襲う苦痛に、アシュトンは両足をバタつかせ、恥も外聞も無く悲鳴をあげながら、謝り、許しを乞う。
始まってそんなに時間が経っていないはずなのに、アシュトンのお尻は、もう全体が赤く染まりだしていた。
 バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!
「『ごめんなさい』は当然だろう!?この馬鹿者がっっ!!」
容赦ない平手打ちの雨を降らせながら、ルシフェルは怒りの籠ったお説教を始める。
 バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!バシンバシンバシンッ!
「あのチビ神父から、お前が山で遭難した、と聞いて、どれほど心配したと思っておるのだ!?」
怒りの炎が身体から燃え上がりそうな勢いで、ルシフェルは平手を叩きつける。
アシュトンに過剰で暴走しまくりな愛情を注いでいるルシフェルにとって、心配させることをすることほど、怒りを燃え上がらせるものは無かった。
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「ご・・ごめんなさぁぁいい!この間、お祝いしてくれたお礼を・・どうしても・・しかったんだよぉぉ・・・!!ひいいーっ!ぎひぃぃ!うぎゃひぃーっ!!」
謝りながら、お尻を叩かれる苦痛に、アシュトンは奇妙な悲鳴を上げて悶える。
 「馬鹿者っ!それでどうなった!?山で事故に遭ったではないか!?下手をすれば・・新でおったぞ!?それより・・どうして私に、そんな大事なことを隠しておいたのだぁぁぁ!!??」
ルシフェルは怒りを爆発させる。
山で事故に遭って心配かけたのも許せないが、山へ行くことを黙っていたのも、許せない。
エドワードが警察に知らせ、その警察から知らせを受けて、初めて知ったのだ。
 「ご・・ごめんなさい・・!内緒にしておいて・・驚かせたかったんだよぉ・・!」
「馬鹿者ぉ!それでどうなった!?私が探し当てるまでに、一晩かかってしまったのだぞ!?その間・・取り返しのつかぬことにでも、なっておったらどうするつもりだったのだーーーー!!??」
ルシフェルは鼓膜が破れそうなほどの声で言う。
山というのは危険な場所。
アシュトンのように、クエスト慣れしている者でも、思わぬ事態になることがあるのだ。
 「ごめん・・なさぁぁい・・!反省してるからぁ・・!」
「そんなのは当然だろう!人に心配をかけるような悪い子は・・コレで厳しく叱ってやろう!!覚悟せい!?」
そういうと、ルシフェルは自慢の特性パドルを取り出し、振りかぶる。
 バッジィーンッ!!ビリビリッ!
「ぎぎゃあああああ!!」
パドルが叩きつけられ、骨まで響きそうな打撃に続き、雷のような電撃がお尻に走る。
バッジィーンッ!!ビリビリッ!
バッジィーンッ!!ビリビリッ!
バッジィーンッ!!ビリビリッ!
バッジィーンッ!!ビリビリッ!
「うわああああ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!やめてぇぇぇ!お願いだからやめてぇぇぇ!」
打撃と電撃の二重攻撃に、アシュトンは絶叫しながら謝り続ける。
その後、長い長い間、パドルの音とアシュトンの絶叫が部屋に響き続けた。


 「ごべん・・なじゃひ・・がへん・・なざひ・・・!」
呂律の回っていない声で、アシュトンは必死に謝る。
お尻は何とも表現しようがない色に染め上がり、見るからに痛々しい。
 「アシュトン・・・。反省したか?」
パドルをお尻にピタピタと当てながら、ルシフェルは尋ねる。
「した・・・!しだよぉ・・!心配かけて・・ごめんな・・さぁい・・!二度と・・しま・・せぇん・・!」
泣きながら誓うアシュトンに、ようやくルシフェルはパドルを振るう手を降ろした。


 「うう・・・!」
「痛いか?」
真っ赤なお尻に冷たいタオルを載せたアシュトンの頭を撫でながら、ルシフェルは優しい声で尋ねる。
あの後、ルシフェルの膝にうつ伏せになったまま、お尻を冷やしてもらっていた。
 「痛いけど・・大丈夫・・・」
「そうか。だが、痛い思いをさせてしまったな・・」
「いいんだよ。それだけ心配してくれたってことでしょ?確かに痛くて辛いけど・・君の愛だと思えばこれくらい、平気だよ」
「アシュトン・・!!」
ルシフェルは感極まった声と表情で、アシュトンを抱き起し、抱きしめる。
 「く・・苦しいよ!?」
「す・・すまん!あまりにもアシュトンが嬉しいことを言うのでな・・」
「もう、相変わらずなんだから。でも・・君のそういうところが好きだよ」
「私もだ。絶対に手離さんからな」
二人は互いに笑みを浮かべると、キスを交わした。


 数日後・・別の街・・・。
バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「うわああんっ!エースさんっ!ごめんなさーいっっ!!」
お尻を叩く音と共に、日向の悲鳴と許しを乞う声が響き渡る。
エースの膝の上で、日向はお尻をむき出しにされ、怒りの平手打ちを叩きつけられていた。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「馬鹿野郎!勝手に山なんぞに行きやがって!どれだけ心配したと思ってる!?」
エースはお説教しながら、日向のお尻を叩き続ける。
「ごめんなさーいっ!もう、しませんからーっ!!」
「当たり前だ!今日はちょっとやそっとじゃ許さねえ!覚悟しろよ!」
バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「うわーんっ!痛ああいいっ!ごめんなさーいっ!ごめんなさーいっっ!!」
その後、お尻を叩く音と共に、エースのお説教、日向の悲鳴が部屋に響いていた。


 ―完―

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 あゆ様>
 一応知ってはいますが・・ここで書くのもアレなので、メールいただければ、お教えいたします。

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