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青き狼たち12(バイオレンスあり)



(バイオレンスありです。許容できる方のみご覧ください)


 「どこだ!?どこ行ったのよ!?」
「何としてでも捕まえるのよ!?」
夜の闇に包まれた林の中、殺気だった女達の声が響き渡る。
女達はいずれも修道服に身を包んでいる。
だが、手には修道服には不似合いな、拳銃や短機関銃を手にしており、表情は鬼のように険しく、殺気で満ち満ちている。
彼女たちは、カーミラ団と名乗る、女ばかりの盗賊団。
修道院を隠れ家にし、修道女の姿で世間を欺きながら、ヨーロッパ各地で犯行を繰り返していた。
シスター姿の女盗賊たちは、剣呑な表情で必死に探し回る。
だが、目的の相手が見つからず、しばらくしてその場を立ち去った。
 「ふぅ・・・・・」
ため息と共に、樹上から人影が降りてきた。
人影の正体は山崎。
山崎は女性用の修道服に身を包んでいる。
 「撒くのは上手く行ったけど・・・。僕としたことが、しくじったなぁ。バレちゃうなんてなぁ・・・」
山崎は着地直後、ため息を吐く。
団員達が追っていたのは山崎。
盗賊団の被害にあった企業等の依頼により、女に化けて潜入していたのだ。
だが、正体がバレてしまったため、逃走中なのである。
 「ぼやいたって仕方ないか~。せめて手に入れた情報は持ち替えら・・!?」
表情が変わったかと思うや、山崎は変装用の修道服のみを残して飛び退く。
直後、日本刀の鋭い切っ先が、宙に残された修道服を貫いた。
同時に、修道服から煙や閃光が迸る。
煙幕に身を隠し、山崎は脱出しようとする。
だが、煙の中から三度、切っ先が山崎目がけて襲いかかる。
 「う・・!?」
山崎は呻くと同時に、地面に崩れ落ちる。
そのまま、山崎は意識を失った。


 「くぅ・・・・!?」
「おやおや?やっとお目覚めですか?」
目覚めと同時に聞こえた声に、思わず山崎は顔を上げる。
目の前に立っていたのは、20代後半くらいの女。
ルビーのような見事な深紅の髪と瞳が特徴的で、貴族を思わせる高貴な美しさを、しかし同時に肉食獣のような残忍さも感じさせる面立ちをしている。
実際、チラリと見える、通常よりもよく発達した犬歯が、まるで吸血鬼を思わせた。
 「あれあれ~?カーミラさんじゃない~。わざわざ出向いてくれたの~?光栄だな~」
目の前の相手に、山崎はおどけた口調で返す。
彼女こそ盗賊団のボス、カーミラだった。
 「ふふ・・。捕まったというのに、随分と余裕ですねぇ」
後ろ手に縛られ、天井からロープで吊るされた姿の山崎に、カーミラはそう言う。
「そんなことないよ~。コレでもイッパイイッパイさ~」
「まぁいいでしょう。私としたことが・・見事に一杯食わされましたよ。スパイで・・しかも男だったとはねぇ」
「ふふ、褒め言葉として受け取っておくよ~」
カーミラに対し、山崎は余裕な態度で返す。
 「この状況でもその態度・・。感心しますが・・いつまで続きますかねぇ。試してあげましょう」
カーミラの言葉と共に、背後にいた手下の女盗賊たちが現れる。
今度は銃ではなく、鞭やパドルを手にしていた。
 「何・・?何のつもりさ?」
平静を装いつつも、山崎は気が気ではない。
盗賊の一人が背後に回るや、山崎のズボンに手をかける。
あっという間に、山崎は下着ごとズボンを脱がされ、お尻をむき出しにされてしまった。
 「コレは・・!?男にしておくのはもったいないお尻ですねぇ」
カーミラはうっとりした様子で山崎のお尻を見つめる。
そして、おもむろにお尻を撫で始めた。
 「ひ・・!?ちょ、ちょっとっ!?」
山崎は思わず悲鳴を上げ、お尻をモジモジさせる。
「こんなにいいお尻なのに・・!男のお尻だなどと・・・!?許せません!?」
お尻を愛でるような表情が、だんだんと怒りの表情へと変わってゆく。
 (しまった・・!コイツ、レズの気があるんだった!?)
山崎は顔が青くなりかける。
潜入捜査に中で、山崎はカーミラにレズ的嗜好があることを突き止めていた。
女だけの盗賊団を作ったのも、その趣味ゆえだ。
それだけに、男に対する嫌悪感、特に山崎のように女性と見まがわれるタイプ、なまじの女性よりも美しい、可愛いと思われるタイプに対しては、憎悪をむき出しにしていた。
 「女に化け・・よくも私を騙してくれましたね!?」
すっかり般若か阿修羅かと思うような表情に変わったカーミラは、部下から鞭をひったくると、山崎のお尻目がけて振り下ろした。


 ビシッッッ!!
「ぐう・・・!?」
空気を切り裂く鋭い音と共に、鞭が山崎のお尻に叩きつけられる。
 ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「く・・!くぅ・・!うく・・!あっう・・!くぅうう・・!」
一撃、また一撃と鞭が容赦なく山崎のお尻を襲う。
ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「うっ・・!くぅっ!あっう・・!ああーっ!!」
鞭が何度も何度も振り下ろされ、幾重にも蚯蚓腫れが刻みつけられる。
 ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「スパイとは・・いい度胸です!どこまで・・持ちますかねぇ?」
残酷な笑みを浮かべ、カーミラは山崎のお尻を鞭打ち続ける。
 ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「ううあっ!あっう・・!くうっあ・・!ぐっああ・・!ああっ・・!ああーっっ!!」
皮膚が破れ、山崎のお尻から、ジワジワと血がしたたり落ちる。
だが、それでもカーミラは鞭打ちをやめない。
鞭が血で赤く染まるまで打ち続け、山崎のお尻はナイフで切り裂かれたような跡が何重にも刻みつけられる。
 「ふふ・・。そろそろですね」
カーミラは鞭で痛々しいお尻を、満足げに見つめる。
そして、部下からナイフを受け取ると、山崎のお尻に斬りつけた。
 「ぐぅ・・!?あう・・!ぐぅうぅぅ・・!!」
苦悶の声と共に、傷口から、血がしたたり落ちる。
「ホホ・・・。散々に叩かれ、赤くなったお尻・・。そこから滴り落ちる若い血潮・・!いつ見ても良いモノです・・!!」
血が滴る山崎のお尻を、カーミラはウットリしつつ見つめる。
やがて、ジッと顔を近づけると、傷口に噛みついた。
 「うわあっ!?な・・何を・・あ?あぅ・・!?えあ・・!?うあう・・!?」
血を啜られているうちに、山崎はだんだんとおかしな気持ちになってくる。
「は・・はえあ・・。あう・・はあえあ・・!?」
だらしない声を上げ、しばらく山崎は悶える。
やがて、再び意識を失った。
 「ふふ・・。男にしてはおいしい血でしたねぇ。ですが・・私の周りに男はいりません!!お前たち!?始末して来なさい!!」
カーミラの命令と共に、手下達が、気を失った山崎を降ろす。
そして、外へと運んでいった。


 「全く・・夜中に面倒くさいなぁ」
「仕方ないだろ。カーミラ様の命令なんだから!!」
女盗賊たちはブツブツ言いながら、山崎を森の中へと運んでゆく。
やがて、適当なところで、山崎を降ろした。
 「さてと・・・。さっさと片付けるよ」
そういうと、一人が懐から拳銃を取り出す。
そして、山崎の頭に突きつけようとしたときだった。
 「「「うっっ!!」」」
不意に、背後からうめき声や地面に崩れ落ちる音が聞こえてきた。
「何だ!?」
思わず女盗賊は拳銃を音のした方へ向けようとする。
そのとき、後頭部に鈍い衝撃を覚え、女盗賊は崩れ落ちた。
 「全く~、もうちょうと早く来て欲しいよね~」
山崎は闇の中から現れた影に、不満げに言う。
現れたのは、女盗賊たちと同じ、シスター姿の女。
20代前半くらい、活動的な短めの黒髪に、男性と見まがいそうな、凛々しさを感じさせる面立ちをしている。
右手には、やや短めの日本刀を手にしていた。
 「そう言わないでよ。コレでも急いだんだから」
日本刀を手にした女は、山崎にそう返す。
彼女の名は沖田光代(おきたみつよ)。
沖田総司の末裔で、シンセン社のエージェントである。
山崎と共に、一味に潜入していた。
 「冗談だって。それより・・用意はOKなの?」
「心配ないわ。警察もウチのエージェントもスタンバイ完了よ」
「じゃあ、行きましょうか。お尻のお返しもしたいからね~」
山崎はそういうと、沖田が持ってきた長巻を受け取る。
沖田も変装用の修道服を脱ぎ捨てる。
無駄なく引き締まり、均整の取れたその身体には、『誠』の文字を描いた防弾着と、ボディラインが目立つ、身体にピッチリした上下の服を身にまとっていた。


 ドドドドドドド!!!
「死になさい!?政府のイヌ共!?」
怒りの声と共に、カーミラは短機関銃を乱射する。
修道院は完全に包囲されている。
手下達が抵抗しているも、攻め落とされるのは時間の問題だった。
カーミラは僅かな手下を連れ、脱出用の抜け穴に入る。
そして、抜け穴から、地下の下水道へ逃げ込んだ。
 一行は下水道の中を必死に駆け抜ける。
やがて、街はずれのあたりまでやってきたときだった。
「誰です!?」
カーミラと護衛の手下達は、短機関銃を構えて立ち止まる。
暗がりの中から、防弾着姿の沖田が現れた。
 「その格好・・。あなたもイヌでしたか!?」
「好きに呼んで構わないわ。カーミラ、もう逃げ場は無いわ。大人しく・・・降参しなさい」
カーミラからの返答は、短機関銃の一斉射撃だった。
沖田は避けることもせず、短い気合と共に、突きを繰り出す。
直後、沖田の目の前に、数十もの切っ先が現れ、銃弾を悉く突きで打ち落す。
さらに、沖田は下水道の床を蹴る。
次の瞬間、カーミラ一行の眼前まで、接近していた。
カーミラたちが逃げようとする間もなく、沖田の神速の突きが全員に繰り出される。
喉の詰まったような声と共に、カーミラをはじめ、盗賊たちは全員、その場に崩れ落ちた。
 「もしもし・・。沖田です。カーミラを確保しました」
完全にカーミラが気を失ったのを確認し、沖田は連絡を入れる。
その後、警察がカーミラを連行していった。


 ―完―

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