FC2ブログ

喧嘩の果てに(SO2&テイルズ・鋼より:ルシ/アシュ、共演パロ・BL)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ・鋼共演パロです。BLありです。許容できる方のみご覧ください)


アルが人間で、エドが神父な世界でのお話・・・・。


 「よっし・・ざっとこんなモンか」
すっかり綺麗になった長椅子を見やりながら、エドは満足げに呟く。
エドの手には、真っ黒になった雑巾が、足元にはやはり汚れで水が真っ黒になったバケツを置いていた。
「エドー、もうそっちは終わったかな?」
ドアが開くと共に、アシュトンが入ってくる。
アシュトンもエド同様、雑巾などの掃除用具を手にしていた。
 「ああ、コッチはバッチリだぜ」
エドは自信ありげに言う。
事実、礼拝堂内は綺麗に拭き掃除されていた。
「うわあ~、本当だ。スゴイよ!?」
すっかり綺麗になった礼拝堂内に、アシュトンは感嘆の声を上げる。
 「なーに、別にコレくらいどうってことないってーの」
「でもさ、疲れたでしょう?ちょうどお昼になるし、一休みしようか。シチューも用意してあるし」
「マジかよ!やった~!!」
そんな会話を交わしながら、二人は奥のリビングへと向かっていった。


 「はーっ、ごちそうさん!ウマかったぜ!?さすがアシュトンだよなぁ」
「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ」
すっかり満腹・満足なエドの姿に、アシュトンは笑みを浮かべる。
 「でも悪いね。掃除とかさせちゃってさぁ」
「別に気にしなくていいって。俺の方こそ、しばらく居候させてもらってんだからさ。これくらい家賃代わりだって」
申し訳なさそうに言うアシュトンに、エドはそう答える。
しばらく前から、エドはアシュトンの教会に居候していた。
というのも、アルと派手な兄弟喧嘩をしてしまい、そのことが原因で家出したエドが、アシュトンの教会へ転がり込んだのである。
 「でもさぁ、せめて連絡くらいはした方がいいんじゃないの?アルだって心配してるんじゃないかなぁ?」
「何言ってんだよ!?んなことすりゃあ、間違いなく血相変えて俺を無理矢理に連れ戻しに来るじゃんかよ!?そうなったら・・・間違いなくアルにケツ叩かれるだろ!!何のために俺が家出したと思ってるんだよ!?」
アシュトンの言葉に、エドは思わず興奮して言う。
エドが家出した理由、それはアルにお仕置きをやめさせるためだった。
 「ご・・ごめん・・!?」
アシュトンは縮こまって謝る。
「わ、悪い。俺もつい興奮しちまって・・・」
大人げなかったと思ったのか、エドも謝る。
「いいんだよ。余計なこと言っちゃったのは僕だし。僕もエドの気持ちは分かるからさ」
アシュトンはエドに共感を示すように言う。
アシュトン自身も、ルシフェルにお仕置きをされているから、お仕置きをやめさせたいエドの気持ちはよくわかる。
エドの場合、弟にお仕置きされているのだから、なおさらだろう。
そう思うと、協力せずにはいられなかった。
 「まぁ・・あの悪魔野郎がいい加減痺れ切らしそうだから、そろそろ何とかしねえとだけどなぁ・・・・」
「そ・・そうだね。どうしたもんだろうねぇ・・・」
二人とも考えあぐねた表情を浮かべ、お互い顔を見つめていた。


 同じ頃・・魔界・・・。
「何だ?コレは?ミスばかりではないか!?」
ルシフェルは机に書類を叩きつけ、目の前の部下を睨みつける。
「も・・申し訳ございません!?す、すぐに書き直・・・」
部下は弁解しようとするが、ルシフェルの手に浮かぶ呪紋の光に、言葉が出なくなる。
直後、宙に現れた死神の大鎌に、ミス書類を提出した部下は真っ二つになった上、消滅していた。
 「く・・!?おのれ・・・!?」
灰になった部下を見やりながら、ルシフェルは苛立ちと共に、拳を机に叩きつける。
(全く・・・!あの錬金術師の小僧め!?いつまでいるつもりだ!?)
エドの顔を思い浮かべ、ルシフェルは苛立ちをさらに募らせる。
 (アシュトンにお願いされていなければ・・とっとと追い出してやるのだが・・!?)
続いてアシュトンの顔を思い浮かべ、ルシフェルはさらに苦虫を噛み潰した表情になる。
アシュトンがエドに同情し、協力することを約束したためだ。
その際、アシュトンに、誰にもエドのことは言わない、などと協力することを約束してしまったのだ。
拒否すればアシュトンが悲しむし、下手をすれば嫌われる。
惚れた弱みだが、それだけに、エドというお邪魔虫の存在が癇に障ってたまらない。
アシュトンの手前、追い出すことも、その為に何かすることも出来ない。
それが、ルシフェルを苛立たせていた。
 「おのれ・・!おのれおのれおのれ!?」
今にも怒りを爆発させそうになるのを、ルシフェルは必死に堪える。
書類の方に気を向けようとするが、エドの顔がちらついて集中できない。
作業しながら、数分ごとに苛立ちをあらわにしていた。


 「ほほう・・。何やら様子がおかしいと思っていたが・・」
「はい・・。どうやら人間界でそのようなことがあったようでございます・・」
ガブリエルは部下の報告に、納得した表情を浮かべる。
最近、ルシフェルがヒステリックになりがちだったため、部下を使って調べさせたのだ。
 「もうよいぞ。下がるがいい」
「はい、失礼いたします」
部下はそう言うと、執務室を後にする。
 「苛立っておるから、何か企んででもいるのかと思っていたが・・・。コレは・・少し楽しめそうだな」
ガブリエルは何やら怪しい笑みを浮かべると、今度は自分が執務室を後にした。


 一時間ほどした頃、ガブリエルはアシュトン達の住む街にやってきていた。
「ここだな・・・」
目の前の教会を見つめ、住所を確認すると、ガブリエルは全身を揺する。
ルシフェルの姿に化けると、門をくぐっていった。
 「兄さん・・どこに行ったのかなぁ・・?」
アルはため息をつきながら、呟く。
家出をして以来、行方知れずだったからだ。
神父の業務の合間に必死に探しているし、知り合いらにも問い合わせてみたが、全くわからない。
(本当にどうしたんだろう?まさか・・・人さらいとかに・・?)
そんな最悪の想像をしていたそのときだった。
 「おいっ!貴様そんなところにおったのか!?」
突然、いかにも偉そうな声が聞こえ、思わずアルは振り向く。
「あれ?あなたはアシュトンさんのところの・・。何かご用ですか?」
ルシフェルの姿に、アルは怪訝な表情を浮かべる。
「『何かご用ですか?』ではないわ!?さっさとあのチビの錬金術師を引き取りに来ぬか!?」
「え!?ま、まさか兄さん、アシュトンさんのところにいるんですか!?」
「まさか、ではないわ!?おかげで大迷惑だ!早く引き取りに来ぬか!!」
「す、すみません!すぐに迎えに行きます!!」
「当然だ!ああ・・そういえば・・お前の悪口を色々と言っておったぞ」
ルシフェル(に化けたガブリエル)は、巧みな弁舌を駆使し、エドがアルに対する悪口を言っていたと信じ込ませる。
「な・・!?家出して・・すごく心配したのに・・!?ひどい!?」
アルは偽ルシフェルの嘘をすっかり信じ込み、怒りを燃やす。
「そうだ。早く迎えに行って、たっぷりと仕置きをしてやるがいい」
「言われるまでもありません!!」
アルはそう言うと、飛び出すように、自分の教会を後にすると、アシュトンの教会へと向かっていった。
 「よしよし・・。コレで面白いことになるはずだ・・」
アルの姿が見えなくなると、ガブリエルは元の姿に戻る。
そして、これから起こるであろう騒動を想像し、楽しげな笑みを浮かべた。


 「ハァ~ッ・・・。一人で留守番ってのも退屈だよなぁ・・・」
礼拝堂の長椅子に座って、エドはそんなことを呟く。
アシュトンが用事で出かけているため、留守番を頼まれたのだ。
(そろそろ戻ってくるはずだから・・何か用意しとくか)
そんなことを考え、奥へ行こうとしたときだった。
 「兄さんっっっ!!!」
突然呼びかけられ、まさかと思いながらエドは振り返る。
「げ・・!?アル!?何で・・・!?」
ものすごい形相の弟に、エドは思わず後ずさる。
 「『何で』じゃないよ!?兄さん・・家出したと思ったらこんなところに・・!?さぁ、帰ろう!?」
「ば、馬鹿言うな!?アルがお仕置きやめるって約束するまで帰るかってんだよ!?」
「何勝手なこと言ってるの!?兄さんが悪い子だから、いつもお仕置きされてるんでしょ!!それより・・僕がどれだけ心配したと思ってるの!?」
「う、うるせぇなぁ!アルが悪いんだろ!事あるごとにケツ叩くから!!俺は太鼓じゃねえって!!いい加減にしないと、本気で怒るからな!?」
「兄さん・・。まさか本気で言ってるの?」
アルの周りの空気が冷ややかになったことに、エドはぎくりとする。
地雷を踏んだと気づいたからだ。
謝らないとマズイ。
そのことはよくわかっていた。
だが、それだけはしたくなかった。
墓穴を掘るのを承知しつつ、エドは反発する。
「だ、だったら何だよ!!アルこそ俺に謝れよ!!馬鹿っ!バカバカバカッッ!!」
「そう・・・。よく、わかったよ。だったら・・僕も怒ったからね!!」
怒りをあらわにしたアルに、エドは先手必勝とばかりに、パンチを繰り出す。
だが、それを読んでいたアルに受け流され、捕まってしまう。
 「くそ・・!?は、離せよ!?」
捕まったエドは必死に抵抗する。
「ダメだよ、兄さん。家出なんかして、本当に心配したんだからね。その分・・・たっぷりお仕置きだからね」
ニッコリと、だが目は笑っていない恐ろしい笑顔でアルは宣告する。
抵抗を続ける兄を押さえつけながら、アルは長椅子に腰かける。
そして、エドを膝に乗せると、思いきり手を振りかぶる。
直後、お尻を叩く音と、エドの怒りの声が礼拝堂にこだました。


 「ただい・・・・!!??」
教会に帰って来たアシュトンは、目の前の光景に思わず固まる。
バシィンッ!バシィンッ!バシィンッ!バシィンッ!
「くそっ!やめろっ!やめろってんだよっ!?この馬鹿ぁ!?」
「『この馬鹿ぁ!?』じゃないでしょう?人に心配かけて、アシュトンさんにも迷惑かけたりしてさ。何やってるのさ?」
「痛っ!うるせぇ!?」
呆れたような様子でお尻を叩くアルに、エドは涙目で反抗する。
 「あ・・!アシュトンさん、すみません。兄さんが迷惑かけまして・・」
呆然と立つアシュトンに気づき、アルは謝る。
その間も、兄へのお尻叩きは続いていたが。
 「い・・いや、いいんだよ。そ・・それより・・・な、何で・・ここにエドがいるってわかったのかな?」
アシュトンは恐る恐る尋ねる。
自分は決して誰にも漏らしていないはずだからだ。
 「ああ。そのことなんですけど・・あの、アシュトンさんの同居人・・あれ、悪魔だから人じゃないのかな・・?」
「ええ!!??まさかルシフェルがしゃべったの!?」
「はい。実は・・・」
アルはルシフェルが凄い剣幕でやってきたこと、エドがアシュトンのところにいることなどを教えたことを話す。
「な・・何てこと・・!?」
アシュトンは愕然とする。
絶対に誰にも言わないよう、ルシフェルに約束させたはずだったのだ。
それをよりにもよって、アルに話してしまうなど。
 「そ・・それよりアル・・そろそろ許してあげたらどうかなぁ?」
エドの涙目と真っ赤なお尻に、アシュトンは思わず助け舟を出す。
「ダメです。本当に心配させられましたし、アシュトンさんにも迷惑かけてますから。アシュトンさんの頼みでも・・聞けません」
「そ、それはそうかもだけど・・でも・・・」
「アシュトンさん、すみませんけど、僕と兄さんの二人にして下さい。お願いです」
「わ・・わかったよ・・」
アルの静かだが有無を言わせない強い態度に、アシュトンは引き下がるしかなかった。
すごすごと奥の部屋へと引っ込むアシュトンの背後で、嗚咽混じりにエドの反抗する声と、お尻を叩く音が礼拝堂に響いていた・・・。


 それから数時間後・・・。
「ただいま・・帰っ・・・!?」
教会へ戻ってきたルシフェルは、出迎えたアシュトンの姿に思わず言葉が止まる。
愛用の双剣を構え、全身から凄まじい怒りと殺気を立ち上らせていたからだ。
 「ど・・どうしたのだ?そんな怖い顔をして・・?」
「ルシフェル・・。君・・何てことしてくれたのさ!?」
「な・・何のことだ?」
言っていることがわからず、思わずルシフェルは尋ねる。
 「とぼけないでよ!!エドのこと、アルに話したでしょう!?」
「馬鹿を言うな!?誰にも話してなどおらんぞ!?」
「嘘言わないで!?確かにアルから聞いたんだから!!」
「何だと!?なればそ奴の方が嘘を言ってるのだ!?私はしゃべっておらんぞ!?」
「アルが嘘つくわけないでしょう!?あくまでもとぼける気なんだね・・!?ハリケーンスラッシュ!?」
アシュトンは怒りのあまり、竜巻を飛ばす。
 「うわっ!?何をするっ!?やめっ!やめんかっ!!危ないではないかっ!!」
アシュトンの双剣を必死に避けながら、ルシフェルは呼びかける。
「ひどいっ!ひどいひどいひどいよっ!!幾らなんでも・・アルに教えるなんて!?」
「だから私ではないわっ!!」
心外だと言わんばかりに、ルシフェルは言う。
「まだしらを切るつもりなの!?アルが見たって言ってるんだよ!!」
だが、アシュトンは完全にルシフェルの仕業だと思っているため、怒りの切っ先を浴びせかけようとする。
 「アシュトン・・!?いい加減にせぬか・・!?」
全く身に覚えのないことで責められた上、本気で刃を向けられたことにさすがにルシフェルも怒りをあらわにし始める。
アシュトンの切っ先をかわしつつ間合いを詰めると、アシュトンを押さえつける。
 「く・・!?離して・・!?」
「ダメだ!?アシュトン・・・こんなことをして・・覚悟は良いだろうな?」
ルシフェルはキッとアシュトンを睨みつける。
思わずアシュトンが震えそうになった隙をつくように、そばの長椅子に腰かけると、アシュトンをうつ伏せに乗せてしまう。
同時に、慣れた手つきで、神父服を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻を出してしまう。
いつもと違って抵抗しようとするアシュトンの身体を片手で押さえ込み、むき出しになったお尻目がけ、もう片方の手が振り下ろされた。


 バッチィィ――ンッッっ!!
「くぅぅ・・!!??」
最初から容赦のない平手打ちに、思わずアシュトンは息が詰まりそうになる。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「ちょっとっ!やめてよっ!やめてってっ!!」
お尻を叩く音が豪雨のように響く中、アシュトンの反発の声が上がる。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「やめて、ではないわ!?アシュトンこそ何をやってるのだ!?人に剣を本気で向けおって!!」
ルシフェルの方も怒りをあらわにしながら、アシュトンのお尻を叩く。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「き・・君が悪いんじゃないか!?アルにエドのこと話すなんて!?あれほど誰にも言わないって約束したのに!?ひどいよ!!」
お尻を叩かれる苦痛に悶えながらも、アシュトンはルシフェルを睨みつける。
 「だからそんなことはしておらんわ!!」
「嘘!アルが確かに君だって言ってたんだよ!?アルが嘘つくわけないでしょう!!幾ら僕が君に甘いからって、嘘つくなんてひどいよ!!」
「だから私では無いわぁぁぁぁぁ!!!」
アシュトンはルシフェルが話したと思い込んで責めたて、ルシフェルは覚えのないことで責められることに、お互い冷静さを失ってしまう。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「くっ!あうっ!やめてよっ!やめてってばっっ!!」
「アシュトン!?さすがに今日は私も怒ったぞ!?人に刃物を向けた上に・・身に覚えのないことで責めたておって!!どんなに泣いて『ごめんなさい』しても、絶対に今日は許さんぞ!!」
怒りのあまり、ルシフェルはアシュトンにそう宣告する。
 「そ、それはこっちの台詞だよ!あれだけ話さないでって約束したのに!?破った上に嘘までついて!!僕だって・・今日は絶対に謝らないからね!!」
「ほう・・。よく言った・・。ならば・・望みどおりにしてやろう」
冷凍庫に入ったかと思うほどの冷たい声で宣告すると、ルシフェルはアシュトンを一旦膝から降ろす。
抵抗しようとするアシュトンを強引に床に膝立ちにさせ、長椅子に上半身うつ伏せにさせる。
そして赤く染まったお尻目がけ、再度手を振り下ろした。


 バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
「ううっ!?くぅぅ・・!?うっく・・!うっう・・!ああう・・!?」
一発一発をゆっくりと、だが力を込めて、パドルがアシュトンのお尻を叩く。
バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
「全く・・!悪い子だ!悪い子だ!悪い子だ!!」
アシュトンのお尻に容赦なくパドルを振り下ろしながら、ルシフェルは言葉でも責めたてる。
 バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
「身に覚えのないことで人を責めおって!しかも・・暴力まで振るいおって!!それが神父のすることか!?」
ルシフェルは悔しさの混じった怒り声で叱りつけながら、アシュトンのお尻に容赦なくパドルを振るい続ける。
 バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
「君が・・君が悪いんじゃないか!?アルにエドのこと・・話すから・・!!」
「だから違うわっ!!何度も言っておるだろうが!!!」
バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
あくまでもルシフェルのことを責めるアシュトンに、ルシフェルもさらにパドルを振るう。
 バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!バシンッ!
「うう・・!ひいっう・・!痛ぁ・・!うっく・・!あぅぁ・・!痛ぁ・・!うぅうあ!くっあ・・!あぅあ・・!ああう・・!あくぅ・・!?ああう・・・!!」
既に濃厚な赤いお尻にパドルが叩きつけられるたび、アシュトンは苦悶の声を上げる。
既に目尻には涙が浮かんでおり、お尻もこのままでは皮が破けてしまうのでは、というあたりまでいっていた。
 「アシュトン・・・そろそろ『ごめんなさい』をする気になったか?」
ルシフェルは一旦パドルを振るう手を止めて尋ねる。
自分のことを疑っているのは仕方ない。
頭を下げれば許すつもりになっていた。
だが、アシュトンは普段からは想像できない、反抗的な表情と目つきでジッとルシフェルを睨みつける。
「嫌・・・!!君なんかに・・絶対に『ごめんなさい』なんてしないから・・!!君がエドにひどいことしたって認めて・・謝らない限り・・!!」
アシュトンは静かな、だが有無を言わせない怒りに満ちた声で言う。
(そこまで人のことを疑っているのか・・・!?)
そのことがショックでたまらなかった。
同時に、悔しくてたまらなかった。
確かに、エドのことを邪魔でたまらない、追い出してやりたい、と思っていた。
そのことは認める。
だが、アシュトンに約束したことは破っていない。
アシュトンにだけは嘘は言わない。
そのことはわかってくれている、信じてくれている。
そう思っていただけに、ショックだ。
同時に、自分を疑って責めるアシュトンが、許せなかった。
 「そうか・・。ならばよい・・。私も・・人にあらぬ疑いをかけて責めたてる悪い子は許してやらん。早く、立つがいい!」
ルシフェルは冷ややかな声で、アシュトンのお尻にパドルを打ちつける。
 「うっ!ううっ!!」
パドルで叩かれ、アシュトンは思わず立ち上がる。
「それ・・!早く壁際まで行かぬか!!」
ルシフェルはパドルで叩きながら、アシュトンを急かす。
言う通りにしたくは無かったが、お尻を叩かれる苦痛に、アシュトンは渋々壁際へ行く。
 「いいだろう・・。では・・お尻を出したまま、そこに立っておれ!」
「え・・?」
アシュトンは耳を疑う。
まさか、ルシフェルからそんなことを言われるとは思っていなかったのだ。
「何をしている!?グズグズするではない!!」
ルシフェルの剣幕に、思わずアシュトンは壁に向かって、お尻を出したまま立つ。
「そうだ。腕を頭で組んで・・その真っ赤な悪い子のお尻がしっかり見えるようにな!!」
「ルシフェル・・・・」
言われた通りにしつつも、思わずアシュトンは振り返り、呼びかける。
「ダメだ!今日はまだまだ許さん!!そこで立ったまま、反省しておれ!!」
「そんな・・・!?」
アシュトンは泣きたくなりそうになるのを必死に堪え、頭で手を組み、お尻を出したままジッと立つ。
ルシフェルはパドルを手にしたまま、そばの長椅子に腰かける。
そして、看守のような厳しい視線をジッとアシュトンに向けていた。


 「うぅ・・・」
一時間ほどした頃、お尻の痛みに、思わずアシュトンは手を伸ばそうとする。
バシィーンッ!!
「ひぃーんっっ!!」
同時にパドルが飛んできて、お尻を叩く。
その衝撃に、思わずアシュトンは手を引っ込める。
 「何をしている!?まだ、反省は終わりではないぞ!!」
勝手に手を動かしたことを叱りつけ、パドルで数度叩く。
「わ、わかってるよ!」
アシュトンは渋々手を組み、立ち続ける。
 (うう・・・!?お尻痛い・・熱いよ・・・!?)
お尻を襲う灼熱の苦しみに、アシュトンは思わずお尻をモジモジさせる。
(でも・・それより・・・。抱きしめてもらえないのが・・・・辛いよ・・)
いつもなら、お尻叩きが終わった後、過剰なまでの愛情を込めて抱きしめてもらえる。
骨が折れるかと思うほどの勢いだが、ルシフェルの愛を感じられるのは嬉しいし、安心する。
だが、今日はそれが無い。
お尻叩きが終わっても、無情にも立たされ、抱きしめてもらえない。
その方が、アシュトンにはずっと辛かった。
(謝った方が・・!?何言ってるの!?ルシフェルのせいで・・エドが・・でも・・!?)
心が折れそうになるが、エドのことを思うと、頭を下げるのは嫌だった。
 (何とも・・強情だな・・!?)
一方、ルシフェルも悶々としていた。
パドルを構え、厳しい視線を向けているが、実はソワソワしている。
今すぐにも抱きしめてやりたい。
散々叩いたお尻を優しく撫でてやりたい。
 (だが・・幾らアシュトンでも・・身に覚えのないことで責められるのは勘弁ならん!!)
そう、自分に覚えのあることなら、土下座でも何でもする。
だが、本当に自分には覚えがない。
してもいないことで責められ、犯人扱いされるのは、さすがに我慢がならない。
お互いに、追い詰められ、袋小路に入り込んでしまったそのときだった。
 「こんにちは~、ルシフェル様~、いますか~?」
「何だ!?私は忙しいのだ!?」
突然現れたサディケルに、思わずルシフェルは怒鳴りつける。
 「あれ~?そんなこと言っていいんですか~?せっかく、誤解を解けるもの、見せてあげようと思ったのにな~。帰っちゃおうかな~?」
「ま、待て!?」
サディケルがこの事態を解消する何かを持っている。
そのことに気づくや、ルシフェルは慌てて引き止める。
 「貴様・・!何を持っている!?もったいぶらんで、さっさと見せぬか!?」
「じゃあ、一か月ほど休暇が欲しいんですよ~」
「ふざ・・・!?」
思わずキレかけるが、自分としてもこの事態を終わらせたい。
渋々、ルシフェルは要求を呑むことにする。
 「わかった・・!!一か月休暇をやろう!!その代り・・さっさと見せるのだ!!」
「はいはーい、では、コレ、よく聞いてて下さいね~」
サディケルはスマホのような装置を取り出し、スイッチを入れる。
すると、ガブリエルがルシフェルに化け、アルにエドのことを教えた顛末が動画で再生される。
 「コレは・・・!?おのれぇぇぇぇ!!!ガブリエルめぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ルシフェルは怒りを爆発させる。
「そんな・・・!?嘘・・・!?」
まさかの事実に、アシュトンも愕然とする。
「は~い、そういうことでした~っと。じゃあ、僕は失礼します~」
サディケルはそういうと、魔界へと戻っていった。
 「ルシフェル・・・本当に誰にも話してないんだね?」
「話しておらん!!アシュトンにだけは・・嘘は言わん!!!まだ、疑うか!!」
怒りと悲しみが混じった声で、ルシフェルは叫ぶように言う。
「じゃあ・・・。僕との約束・・守ってくれてたんだ・・・!!うう・・!!ごめんなさい!!疑って・・・誤解して・・・暴力まで振るって・・本当に・・本当に・・・ごめんなさい!!」
ルシフェルが確かに約束を守っていたことを知り、アシュトンは泣き崩れながら謝る。
 「もうよい・・よいのだ。ガブリエルめの質の悪いイタズラだったのだ・・・。私こそ・・・コーナータイムまでさせてしまって・・・辛かっただろう?」
ようやく誤解が解け、ルシフェルはアシュトンをしっかりと抱きしめる。
 「本当に・・辛かったよ~。お尻叩かれるよりも・・・」
「私も・・アシュトンに疑われて、信じてもらえなかったのは・・辛かったぞ」
「ごめんね・・。本当にごめんね・・誤解して・・」
「いいのだ。さぁ、もうお仕置きは終わりだ。これからは・・仲直りといこう」
ルシフェルはそういうと、アシュトンを抱きしめたまま、唇を重ねる。
アシュトンもルシフェルを抱きしめ返し、互いにキスを交わし合った。


 ―完―
スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

山田主水

Author:山田主水
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2投票
無料アクセス解析
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード