FC2ブログ

女神の企み、戦士の受難(女神/ショタ戦士)



 我々が暮らす世界とは別の世界・・・。
そのある場所でのお話・・・・。


 かつて、神殿だったと思しき、大きな廃墟。
その中の、崩れかけた廊下を進む、小さな影があった。
影の正体は一人の少年。
 少年は12~13歳、黒曜石のように艶のある黒髪と同色の瞳の持ち主。
少年らしい細身のすらりとした身体を、動きやすい半袖の上着と短パンに身を包んでいる。
動きやすさを重視しているのだろう、身に着けた防具も、胴の正面と左右脇だけを守る腹当と額を守る鉢金といった最低限のものだけだった。
腰には、いわゆる日本刀式の刀と短い脇差を差している。
 少年の名はイクサ。
放浪の少年剣士である。
「ここだな・・・・」
イクサは一旦立ち止まり、奥をジッと見つめる。
かつては扉があったが、今はすっかり朽ち果てているため、内部の様子が、はっきりと見てとれた。
奥には、女神の像が建っているのが見える。
 イクサは慎重に周りの様子を確認する。
この手の遺跡には、自分と同様に宝物を狙う輩や、廃墟を住みかとするモンスターが潜んでいるものだからだ。
堂内に、他の気配が無いことを確認すると、ようやく、中へと足を踏み入れる。
それでも、左手は鯉口を切っており、いつでも抜き打ち出来る体勢を崩さない。
 「あれか・・・」
イクサは女神像の額をジッと見つめる。
両手を高く掲げ、右手には豊穣の象徴であるアシの束を、左手には幅広の刀を握りしめている。
その額には、真っ赤な宝石がはめ込まれている。
この宝石が、イサの目当てだった。
 「確かに・・・見事だな・・・」
宝石や装飾品にはあまり興味は無かったが、それでも感嘆の声が出るほど、素晴らしいものだ。
「いつまでも眺めてて仕方ない。さっさと済ませるか・・・」
そう呟くと、イサは脇差を抜いて、宝石を取り外しにかかる。
しっかりとはめ込まれていたため、時間がかかったが、それでも難なく取り外すことが出来た。
 「さてと・・・」
イクサは自身が入って来た、入口を見つめる。
いつの間にか、入口は光の障壁で塞がれ、出られなくなっていた。
さらに、目の前の女神像が震動し、像全体に亀裂が走る。
無意識に、イクサは後ろへ、抜き打ちの体勢のまま下がる。
 やがて、女神像の表面が全て剥がれ落ちる。
像の下から現れたのは、一匹の魔物。
形は人間の女性だが、全身が蛇を思わせる鱗に覆われている。
蛇のように縦長の瞳孔をした目に、大きく裂けた口には鋭い牙が並んでいる。
噛まれたら、間違いなく肉を引きちぎられるだろう。
右手には、トゲを植え込んだ棍棒、左手にはナタのように分厚い刀を手にしていた。
 「やっぱり出たな・・・・」
イクサは呟く。
たいてい、こういう場所には、宝を守るための番人やトラップが設置されているもの。
剣士として、各地を放浪し、己の腕を頼りに生きている以上、よく遭遇する事態だ。
だから、慌てはしない。
 「さあ・・・。さっさと来い!!早く仕事を終わらせたいんでね」
イクサは腰から刀を抜き放ちながら、怪物に言う。
バリヤーで入口が塞がれている以上、逃げることは出来ない。
怪物を倒すしか道は無かった。
 怪物は、侵入者の方を見つめると、鼓膜が破れそうな咆哮を上げる。
直後、武器を振りかぶって、襲いかかって来た。


 魔物はあっという間に、イクサの目の前に迫って来た。
同時に、右手の棍棒を思いきり振り下ろしてきた。
イクサはそれを見切って、横にかわす。
棍棒は鈍い音と共に、床に叩きつけられる。
棍棒を床に叩きつけ、伸びきった怪物の腕めがけて、イクサの刀が振り下ろされた。
 肉や骨が断ち切られる鈍い音や感触を感じた直後、棍棒を握りしめたまま、怪物の右手が肘下あたりから、ドサリと床へ落ちた。
直後、怪物は苦痛と怒りの混じった咆哮を上げる。
直後、切断された方の腕を思いきり、イクサ目がけて薙ぎ払う。
とっさのことにイクサは避けきれず、吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられる。
 「ぐ・・!!さすがに・・・効いたな・・・」
背中に受けた衝撃に顔を顰めつつ、イクサは立ち上がる。
間髪入れず、残った左腕で、魔物は刀を振り回して襲いかかって来る。
咆哮と共に振り下ろされ、薙ぎ払われる刀を、イクサは巧みに動き回ってかわす。
ときどき、完全にはかわしきれず、手傷を負うが、急所はかわし、堂内を巧みに走り回って、魔物の攻撃をかわし続ける。
魔物は完全に興奮し、激昂しているためか、右手の切断面からの出血が増えていることに気づいていない。
逃げ回り、かわし回っているうちに、だんだん、魔物の動きが鈍くなり、息遣いも荒くなってくる。
(今だ!!)
イクサは踵を返し、気合と共に、怪物目がけ、突進する。
対して、魔物も、左手の刀を振り下ろして、迎撃にかかる。
二つの刃が途中で交差し、互いに敵の身体へと襲いかかった。
 「甘いっっ!!」
魔物の刀がイクサの身体に達するより僅かに早く、イクサの刀が、魔物の肩口からヘソあたりにかけて、魔物の身体を切り裂く。
直後、魔物の刀がイクサの鉢金に命中する。
防具のおかげで頭を割られずには済んだものの、鉢金は完全に砕け散る。
その衝撃で、頭もクラクラする。
頭に受けた衝撃で倒れそうになるのをこらえ、イクサは魔物をジッと見下ろす。
魔物は、完全に絶命していた。
 イクサは入口の方に振り向く。
入口を塞いでいた、光の障壁は消えていた。
 「それじゃあ・・・さっさと・・おさらばするか」
イクサは床に落ちている宝石を取り上げようとする。
そのとき、突然、拍手の音が聞こえて来た。
 「誰だ・・・!?」
思わずイクサは拍手のした方を振り向く。
すると、古代風の裾の短い白い衣を身にまとった女の姿があった。
 「うむ・・。実に・・見事じゃ・・!!」
女は魔物の死体を見やると、笑みを浮かべて言う。
「何者だお前は!!」
イクサは魔物の血がついた刀を、謎の女に突きつける。
 「控えよ!!我こそはアシュタルテ!大地の女王であるぞ!!」
イクサの言葉に、女は怒りながら、名乗る。
アシュタルテ。
かつて、この世界にて、広く信仰を集めていた、豊穣を司る大地の女神。
だが、今は忘れ去られ、辺境地帯の少数民族の間で信仰されているのみ。
 「残念だけど・・僕はアシュタルテの信徒じゃない。この宝石を持って帰らないとならないんでね。邪魔するなら・・・容赦はしないっっ!!」
イクサはそういうと、女神に斬りかかろうとする。
 「愚か者めが・・・!!」
女神の身体から閃光が放たれた直後、イクサの鎧と刀が砕かれ、吹っ飛ばされる。
「ぐ・・!?な、何を・・した・・・!?」
「神の力で、そなたに金縛りをかけただけじゃ。さて・・・。わらわの戦士にする前に・・教育が必要じゃのう」
そういうと、アシュタルテはイクサを膝の上にうつ伏せに乗せる。
さらに、イクサの短パンを降ろし、お尻をあらわにした。
 「何をする!?やめろ!!」
「ダメじゃ。神に対する敬意というものを、教えてやろう」
女神はそう言うと、片方の手でイクサの身体を押さえつけ、もう片方の手を振り上げた。


 バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!
「く・・!な、何をする!?やめろ!!やめろって!!」
容赦なくお尻に落とされる平手の嵐に、イクサは表情を歪め、抗議する。
 「貴様、それが神に対する敬意だと思っておるのか?」
「黙れ!僕はお前に仕える気は無い!!離せ!!」
「そうはいかぬ。お前を我の戦士とする。我の復権の為、大いに働いてもらうそ」
「ふ、ふざけるな!!」
イクサは当然ながら、怒りの声を上げる。
 「そうか。ならばその強情、いつまで持つか、試してやろう」
女神は残酷な笑みを浮かべると、再び手を振りかぶった。
バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!
「く・・!くぅ・・・!だ、誰が・・お前・・などに・・!?」
バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!バッシィィィンン!!
「ぐうあ・・!うっく・・!ああっ!ぐっ!ひぃう・・!!」
激しい平手打ちに、少年のお尻はどんどん赤く染まってゆく。
 「どうじゃ?我のしもべになると、誓約するか?」
「こ・・断る!!うわああ!!ぐっ!あああああ!!!」
「強情じゃのう。まあよい、時間は幾らでもあるゆえな」
女神はそういうと、そのまま、イクサのお尻を叩き続ける。
その後、長い間、お尻を叩く音と、イクサの苦悶の声が響き続けた・・・。


 「く・・!」
イクサは荒い息と共に、目を覚ます。
お尻にたき火が燃えているような熱さを感じつつも、ようやくのことでイクサは立ち上がる。
 「本当に・・強情な童じゃ・・・。だが・・気に入った。我の・・戦士とする」
「断る!!」
「それは無理じゃ。そなたの身体を見よ」
女神の言葉に、イクサは全身を見やる。
いつの間にか、お尻や四肢に、蛇を思わせる刺青が刻み込まれている。
 「これは・・・!?」
「我との誓約の証じゃ。これで・・我のしもべ。お前は・・我に逆らうことは出来ぬ」
「く・・・!?」
気絶している間に、自分の意思とは関わりなく、誓約と結ばされ、しもべにされてしまったのだ。
こうなっては、もう彼女に従うしか無かった。
 「さてと・・・。まずはどうするかのう・・・」
困惑するイクサを尻目に、アシュタルテは楽しそうな笑みを浮かべていた。


 ―完―
スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

山田主水

Author:山田主水
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2投票
無料アクセス解析
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード