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悪魔姫の祝杯・番外編2 奸計の果てに



 バチィンッ!バシィンッ!バッチィンッ!
「いやああっ!ごめんなさいっ!許してごめんなさいっ!!」
「ダメでしょうっ!!全くっ!ワガママ言うなんて、悪い子なんだから!!」
仮設闘技場に、レティッツイアの悲鳴と、ルフトハンザの叱る声が響き渡る。
レティッツイア軍ではお馴染みの祝杯の儀。
名誉ある執行役に選ばれたのは、ルフトハンザ。
ルフトハンザは容赦なく、女主人のお尻に、赤い花びらを刻みつける。
お尻を真っ赤に染め上げ、幼児のように泣き叫ぶ悪魔姫の姿に、会場に集まった将兵たちは熱狂する。
 「・・・・・・・」
そんな中、一人、不機嫌な表情を浮かべる女の姿があった。
女は黒曜石のような長い黒髪と尖った耳、褐色の肌を持つ、手の込んだ衣装と鎧を着た、高貴な雰囲気を纏った、美しいダークエルフ。
トゥエイの森を根拠とするダークエルフ・スガハラ族の族長、レドベルグである。
 レドベルグは、苦々しげにルフトハンザを見つめる。
(くそ・・・!!また・・奴に・・・先を越された!!)
レドベルグは、憎しみの籠った視線をルフトハンザに向ける。
レドベルグとルフトハンザは、しばしば手柄を巡って、競争する立場にあった。
だが、いつもあと一歩というところで、ルフトハンザに先を越されてしまう。
今回も、もう少しで敵の城へ一番乗り出来るはずだったのを、ルフトハンザに先乗りされてしまったのだ。
 (おのれ・・・!?絶対に・・タダでは済まさんぞ!!)
勝利の余韻に浸り、女主人のお尻を真っ赤に染め上げるルフトハンザを見つめながら、レドベルグはそんな決意を固めていた。


 「なるほど・・。それで私を呼んだわけですね」
魔導士のような黒いローブに身を包んだ、眼鏡の似合う知的な美貌のダークエルフが、レドベルクに、そう言う。
彼女はルドベルグの参謀兼相談役を務めるネルスベルクス。
憎いルフトハンザを痛い目に遭わせる策を考えるように、と呼び出されたのだ。
 「そうだ!お前なら何かいい考えがあるだろう!!」
「無いこともありませんが・・・。ご主人様はルフトハンザをどういう目に遭わせたいのですか?」
「そうだな・・。この間の贖罪の儀・・。あれは素晴らしかった。久しぶりに・・胸が晴れた!!」
レドベルグは、贖罪の儀で公開お仕置きされたルフトハンザの姿を思い返し、溜飲の下がった表情を浮かべる。
「つまり・・ご主人様は、ルフトハンザが公開お仕置きされるような策を考えろ、ということですね?」
「そうだ!出来るか!?」
「ええ。策はあります。ですが・・・」
「何だ?嫌だというのか?」
部下が拒否するのかと思い、レドベルグは不機嫌な表情になる。
 「ご命令とあらば、策を実施します。しかし・・もしこのもくろみがばれれば・・・贖罪の儀に出るのは我々ということにもなりかねません。それでも・・やりますか?」
「聞くまでも無い!!で、どのようにやるのだ!?」
「わかりました。では・・・」
ネルスベルクスは策の内容を、女主人に説明する。
 「なるほど!?それは良い策じゃ!!それならば必ずや・・あの憎き眼鏡女の尻は真っ赤に染まることになろう!!」
「では・・策を実行してよろしいですね?」
「もちろんだ!!ふふふ・・。ザマを見ろだ!ルフトハンザ!!」
部下の問いに、レドベルグは邪悪な笑みを浮かべて、答えた。


 それからしばらく経ったある日・・・・。
ルフトハンザが、自身の陣地内で部下達と軍議をしていたときだった。
「第9親衛隊である!!」
突然、レティッツイアの紋章に数字の9を組み合わせた独特の紋章を身に着けた女悪魔兵達が、踏み込んできた。
彼らはレティッツイア直属の兵士達。
ルフトハンザら古参の将軍達でも、遠慮を迫られる存在である。
 「これは第9親衛隊の皆様、どうなされました?」
ルフトハンザは冷静な態度で応対するも、緊張を隠せない。
親衛隊の中でも、第9親衛隊は、軍内の取り締まりにあたる、いわゆる憲兵隊。
彼らがやって来る、ということは、何らかの違法行為や失態を疑われているということ。
現に、以前贖罪の儀を受けることになったときも、彼らがやって来て、姫からの呼び出しや、闘技場への連行が行われたのだ。
 「ルフトハンザ将軍!!貴官を敵勢力との内通の疑いにより、連行します!!」
「な・・何かの間違いではありませんか!?私がそのようなこと・・するはずが!!」
「言い分があれば、取り調べで聞きましょう。まずは、我々に同行してもらいます」
「わかり・・ました・・」
ここで歯向かうのは得策ではない。
やむなく、ルフトハンザは手早く部下に指示をして動揺を抑えると、親衛隊の兵士達に連行されていった。
 数時間後・・・。
「そうか。ルフトハンザは親衛隊に連行されたか」
部下からの報告に、レドベルグは笑みを浮かべる。
「ネルスベルクスよ、さすがだな。見事にお前の策が当たったな」
「それほどでもございません。ただの偽手紙ぐらいですから」
レドベルグの褒め言葉に、ネルスベルクスはそう返す。
ネルスベルクスの策。
それは、ルフトハンザが敵対勢力と内通している精巧な偽手紙を作り上げること。
それによって、ルフトハンザに敵との内通という罪をかぶせること。
 「これで・・奴は再び、公開尻叩きの刑になるのは決まったな」
「それだけではすまないでしょう。内通の罪ともなれば」
「どう転ぶにせよ、目障りなヤツが消えるのは、喜ばしいことだ。やつさえいなければ、これからは私の一番手柄は言うまでもない。ハハハ!!」
レドベルグは今後のことを想像し、勝利の笑いを上げる。
 「ところで・・偽手紙を書いたやつはどうする?」
「ご心配なく。既に手は打ってあります。もう既に永遠に黙っているは・・・・」
ネルスベルクスがそう言いかけたところに、部下のダークエルフ兵が駆け込んでくる。
 「どうしたのです?」
部下の慌てた様子に、ネルスベルクスは不審を覚える。
「た、大変です!!口封じの為に派遣した兵士が・・・しくじりました!?」
「どういうことです!?」
「実は・・」
兵士の説明によれば、刺客役の兵士が標的を襲おうとしたそのとき、待ち伏せていた第9親衛隊の兵士達に、捕えられたという。
どうやら標的は別件で第9親衛隊に既に逮捕されており、その際、ネルスベルクスの一件も白状していたという。
 「ネルスベルクス!?どういうことだ!?」
「そんな!?私が失敗するはずが・・!!」
二人が愕然としていると、複数の足音が近づいてくる。
ハッとして入口の方を振り向くや、第9親衛隊の兵士達が踏み込んできた。


 数日後・・・。
陣地内の仮設闘技場に、レドベルグとネルスベルクスの姿があった。
二人並んで、うつ伏せでお尻を突き出した姿で、台に拘束されている。
もちろん、お尻はTバック式の下着で大事なところを隠した以外は、むき出しにされている。
拘束台の脇には、二人がルフトハンザを罠にかけた罪状を書いた札が立てられている。
 「皆の者!よく集まってくれた!感謝するぞ!!」
レティッツイアがマイクで皆に呼びかけると、将兵らから歓声が上がる。
「さて・・・。本日集まってもらったのは他でもない!!この者達のことだ!?」
レティッツイアは台に拘束されている二人を指さす。
 「こやつらは・・・ある罪を犯した!!裏切りの罪だ!!奴らは・・嫉妬から・・ルフトハンザ将軍に、いわれなき内通の罪をかぶせようとしたのだ!!」
姫の言葉に、会場は怒りの声に包まれる。
「裏切りの罪は・・何よりも重い!!よって・・・今より、この二人の贖罪の儀を執り行う!!」
レティッツイアの言葉に、観客達は興奮の渦に包まれる。
同時に、大きなパドルを手にした、第9親衛隊の兵士達が現れた。
 兵士達は、パドルを構えて、レドベルグとネルスベルクスの脇に立つ。
「ちょっと!待ちなさいよ!?そんなもので叩くつもり!?」
兵士達の持つパドルを見て、レドベルグは恐怖に駆られる。
パドルは非常に大きく、コブなどの苦痛をより強める附属品もこれ見よがしについているからだ。
 「当然であろう。そなたの罪は軽くは無い。しっかりと、罪を贖うがよい」
「ふ、ふざけないでよ!?わ、私は悪くないわ!?あの眼鏡女が悪いのよ!?」
「ご主人様・・。それは逆効果ですわ・・・」
レティッツイアの言葉に、レドベルグは抗議の声を上げる。
主人の言葉に、ネルスベルクスは、ため息をつきながら言う。
 「反省の色なしか・・。その方がやりやすいがな・・。始めよ」
レティッツイアは手を振り下ろして、兵士達に合図を送る。
それを見た兵士達は、パドルを振りかぶった。


 バッシィー―ン!!
「きゃあああ!!」
「ひぃぃぃん!?」
パドルが容赦なく、ダークエルフ主従のお尻に叩きつけられる。
ビダァンッ!ババジィンっ!バッジぃンッ!ビッダァンッ!
 「な、何をするのよっ!?やめなさいよっ!!痛あっ!!きゃああ!!」
「ひいいぃんっ!ご、ご主人様!お、お助け下さいいい!!」
お尻を叩かれる苦痛に、レドベルグは悲鳴を上げ、ネルスベルクスは主人に助けを求める。
 「この馬鹿!何が『お助け下さい』よ!?お前のしくじりのせいで、こうなってるのよ!?」
「ご、ご主人様の命令では・・ひぃん!?ありま・・せんかぁぁ!!私は・・命令に・・従っただけ・・!!す、全てはご主人様の罪です!!わ、私は悪くありません!!」
「ネ、ネルスベルクスううう!!!あ、あなた主人を売るつもりいいい!!!」
部下の言葉に、レドベルグは怒りの声を上げる。
 バシィンッ!ビダァンッ!バビィンッ!ビッダァンッ!バアッジィンッ!
「そもそもご主人様のせいじゃないですかああ!!きゃあああ!!わ、私ごときが・・逆らえるわけが・・!!ご、ご主人様が命令しなければ・・私だって・・しませんでしたああ!!ですから・・私の罪じゃ・・無いですうう!!!」
「貴様ああああ!!家来の癖に・・主人を売る気いいいい!!!わ、私は族長なのだぞ!!!い、生きて帰ったら、し、死ぬまで尻叩きの刑にしてやるからあああ!!!」
「どうぞご自由にいいいい!!ど、どうせあなたなんか族長でなんかいられないんだからあああ!!!い、今更だけど、あ、あんたなんかに仕えた私が馬鹿だったわあああ!!ど、どうせならルフトハンザ様に仕えればよかったわあああ!!!!」
ネルスベルクスは、お尻を叩かれながら叫ぶ。
 「そなた・・・本心か?ルフトハンザに仕えればよかった、と思うのは?」
レティッツイアはネルスベルクスに尋ねる。
「お、思います!!こ、これからはルフトハンザ様の為に尽くしますうう!!で、ですから、お、お許し下さいいい!!」
「ふぅむ・・・。よかろう。私に考えがある・・・。お前はこれ以上の贖罪を免じてやろう。台から降ろしてやれ」
「あ・・ありがとうございますうう!!!」
ネルスベルクスは台から解放され、歓喜の涙を流す。
 「ど、どうしてあなただけ!?ず、ずるいわ!!!」
懲罰から解放されたネルスベルクスに、レドベルグは憤慨する。
「あの愚かな策士ぶった眼鏡娘には・・ルフトハンザの手で報いを与えてやった方が面白かろうからな。それだけだ。貴様は・・私自身の手で、罪を贖わせてやる」
レティッツイアは微笑を浮かべる。
次の瞬間、レティッツイアは兵士からパドルを受け取る。
そして、自ら、レドベルグのお尻に、パドルを叩きつけた。
 バッジィィィンンン!!!
「いったあああああいいいいい!!!!」
パドルの容赦ない一撃に、レドベルグは絶叫する。
 ビダァンッ!バアジィンッ!ビッダァンッ!バアジぃンッ!
「ひぃんっ!も、もう嫌あああ!姫様あああ!!お、お許し下さいいいい!!も、もうルフトハンザに悪だくみなんかしませんからああ!!」
「そのようなこと、当然だ。貴様の行為は・・・何よりも許しがたい!!貴様は・・族長の地位を取り上げてやる!!領土の森も没収だ!!そして・・お前自身は、私の尻叩き奴隷にしてやる!!」
「そ・・そんなああああ!!」
レドベルグは絶望の声を上げる。
尻叩き奴隷。
その名の通り、主人の気晴らしの為に、尻を叩かれる姿を見せる奴隷である。
レティッツイア軍では、大きな罪を犯した将兵に対し、贖罪の儀を受けた上で誰かの尻叩き奴隷にするという罰があった。
 「領地も兵士も献上しますうう!!ですから尻叩き奴隷だけは・・・!!」
「ダメだ。私が何よりも信頼するルフトハンザを罠にかけようなどと・・!!貴様の尻には、私が生きている限り、地獄を味あわせてやる!!」
悪魔姫の怒りの強さに、レドベルグは絶望の淵に落とされる。
「ああ、安心しろ。お前一人ではないぞ。お前の配下のあの眼鏡のダークエルフ。あやつも後で尻叩き奴隷にしてやる。まぁ・・あやつのほうはルフトハンザにくれてやるがな。直接、ルフトハンザをはめようとしたのはあやつじゃ。ちょうどルフトハンザに仕えればよかったと言っておったしな。だから、ルフトハンザに仕えさせてやろう、尻叩き奴隷として」
絶望を感じさせる笑みを浮かべて、レティッツイアは言う。
そんな悪魔姫に、レドベルグは戦慄する。
バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!バジィン!
その後、長い長い間、闘技場にパドルの音と、レドベルグの悲鳴が響き続けた。


 その後・・・。
バシィンッ!バジィンっ!ビッダァンッ!
「きゃあああ!ルフトハンザ様ああ!お許し下さいいいい!!」
肌を打つ音と共に、ネルスベルクスの悲鳴が響き渡る。
ネルスベルクスはお尻がむき出しになった尻叩き奴隷専用の衣装を着せられ、ルフトハンザの膝に乗せられて、お尻を叩かれている。
 「ダメよ。今日はあなたの真っ赤なお尻と泣き顔がとっても見たい気分なのよね。もっと私を楽しませなさい」
ルフトハンザは非情な笑みを浮かべて言う。
尻叩き奴隷は、尻を叩かれることで、主を楽しませるのが務め。
主人の気分次第で叩かれるのだ。
 「おお!やっているな!!」
そこへ、レティッツイアが現れる。
レティッツイアは鎖付きの首輪を付けられ、尻叩き奴隷専用の衣装を着せられたレドベルグを連れている。
 「姫様、いかがなさいました?」
「ふむ、そこの尻叩き奴隷と一緒に、こやつの尻を叩いて楽しもうと思ってな。どうだ?」
「それはよい考えかと。さぁ、姫様こちらに」
ルフトハンザは、自身の場所を女主人に譲り、自分はネルスベルクスを膝に乗せて、脇に座る。
レティッツイアはルフトハンザがいた場所に腰を降ろし、レドベルグを膝に乗せる。
「よし・・。では二人で悲鳴のハーモニーを聞かせてもらうぞ」
レテッッツイアはそういうと、レドベルグのお尻に手を振り下ろす。
同時に、ルフトハンザもネルスベルクスのお尻を叩きはじめる。
その後、部屋には二人のダークエルフの悲鳴とお尻を叩く音がこだましていた。


 ―完―


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