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悪魔姫の祝杯・番外編3 取引の代償



 「どうでした?先方の様子は?」
陣地に戻って来た使者に、ルフトハンザは尋ねる。
使者は敵方の有力女領主に対して、派遣したもの。
敵方の領主内でも、最大の勢力を持つ彼女を寝返らせ、こちらの味方にできれば、勝利は間違いない。
そうなれば、一番手柄はルフトハンザのもの。
祝杯の儀の執行役の栄誉をまた手にできる。
そのことを思わず考えていたときだった。
 「そのことですが・・・。先方は私たち風情では相手にならぬと。ルフトハンザ様ご自身としか交渉せぬと」
「なるほど・・。手ごわそうですね。ですが・・・勝利の為・・やりましょう」
ルフトハンザは素早く、相手方への手紙をしたためる。
書いた手紙を使者に託すと、再び相手方へ使者を派遣した。


 数日後・・・。
中立地帯の街。
その宿屋の一室に、ルフトハンザの姿があった。
 「ふふふ・・・。待っていたわ。噂以上の美しさね」
ルフトハンザの姿に、豪奢な衣服に身を包んだ女悪魔は、満足げに笑みを浮かべる。
彼女の名はモルガーナ。
今回対峙している敵方勢力の中でも、最大の勢力を誇る女領主だ。
 「お褒めに預かり光栄です、モルガーナ卿。本日はお話があり、まかり越しました」
「ふふ、そなた自身と一対一でどうしても話がしたかったのでな。レティッツイア軍でも随一の智略と武功を誇るルフトハンザ将軍とな」
「過分な褒め言葉、恥ずかしいですわ。モルガーナ卿。レティッツイア様はとても度量の広いお方ですわ。あなた様が味方になれば、大いに報いて下さいます。それは私が保証いたしますわ」
「確かに・・・。レティッツイア姫の傘下となれば、私の勢力や地位をさらに高めることが出来るだろう。だが・・・・・・」
モルガーナはルフトハンザをジッと見つめる。
 「寝返りというのは、そう簡単なものではない。こちらにも相応の危険が伴う」
「分かっています。こちらに味方して頂く上で、我々がしっかりと支援をいたします。それは私が保証いたしますわ」
「ふふん。別にリスクはどうでもよい。そんなものは承知の上だ。だが・・・人にリスクを負わせることをさせる以上・・・そなたにも相応の覚悟があるはず・・。違うか?」
「もちろんですわ。私も自身の全てを賭けて、あなた様との交渉に当たっております。あなた様に、我らの味方となっていただくためには、犠牲は厭いませぬわ」
「良い覚悟じゃ。ならばその覚悟・・見せてくれぬかの?」
「何が望みです?」
「良い質問じゃ。私には・・ある嗜好があってな。美しい女の尻を叩くのが何よりも好きなのじゃ」
「なるほど・・・。スパンキングマニアというわけですね」
「理解が早くて助かるのう・・。特に・・・ルフトハンザ将軍・・そなたのようなタイプが一番の好みでな。今も・・・うずうずしてたまらぬ。そなたの・・その尻を赤く染め上げたら・・・。眼鏡の下の・・その知性に満ちた・・その美しい顔を・・苦痛と恥辱の涙で・・濡らしたら・・・」
(この女は・・私のお尻を狙っているのだ!!??)
目の前で、情欲に顔を歪める女領主の姿に、ルフトハンザはゾッとする。
思わず、ここから逃げ出そう、という考えが浮かんできた。
 (何を考えているのです!!私としたことが!!)
逃げ出す、などという考えに、ルフトハンザはハッとする。
そうすれば、モルガーナとは、交渉できなくなるだろう。
いや、下手をすれば、怒りに駆られた彼女が、敵として、全力で襲いかかって来る可能性もある。
そうなれば、味方の被害は甚大なものになりうる。
それは避けねばならない。
彼女を味方にする為なら、自分のお尻など安い代償だ。
(勝利の為なら・・!!)
ルフトハンザは覚悟を決める。
 「わかりました。モルガーナ卿、あなた様が我らにお味方下さるならば、私のお尻を差し出しましょう」
「まことか?ただのはったりではあるまいな?」
「本当です。確かに・・お味方下さると約束を頂けるなら。そのお礼として、私のお尻を支払いましょう。これと共に」
ルフトハンザは書状を取り出して、モルガーナに見せる。
書状には、モルガーナが自身に味方した際には、領地やその他の財産・権利を確かに保証する内容が、レティッツイア自身の名前とサインと共に、書かれていた。
領主にとって、自身の領地とその権利の保証こそが何よりの関心事。
領主クラスの者達に対する寝返り工作には、必要かつ効果的であることは、よく知っていた。
「よかろう。確かに・・・レティッツイア軍に味方しよう。口約束だけでは心もとないであろう。これを見よ」
モルガーナはそういうと、レティッツイアに対し、確かに味方することを誓った誓約書を見せる。
用意の良さに、そこまで自分のお尻を狙っているのか、とルフトハンザは空恐ろしくなる。
だが、自分がお尻を差し出せば、味方するのも確信した。
 「確かに・・。では・・・モルガーナ卿、あなたの望み・・叶えますわ」
ルフトハンザは覚悟を決めた表情で言う。
その言葉に、モルガーナは笑みを浮かべた。


 数十分後・・・。
ルフトハンザはモルガーナの膝の上に、うつ伏せに乗せられていた。
「おお・・!これが名高いルフトハンザ将軍のお尻・・・!!素晴らしい・・!!」
モルガーナはウットリした表情で、あらわにされたルフトハンザのお尻を撫で回す。
 「く・・!?」
お尻を撫で回される不快感と恥辱に、思わずルフトハンザは身を震わせる。
「ふふ・・。良い姿だのう。あのルフトハンザ将軍が・・私の膝の上で、こうしてお尻をさらしているとはのう」
「い・・言わないで・・下さいませ・・!!」
恥ずかしさにルフトハンザは顔を赤くする。
 「その羞恥が実に良い・・。では・・そろそろ本番と行くかのう」
モルガーナは笑みを浮かべると、手を振り上げた。
 バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!
「・・・!・・・!・・・!・・・!」
お尻に平手が叩きつけられ、鈍い痛みが走る。
思わず声を漏らしそうになるが、ルフトハンザは耐える。
 バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!
「全く・・。恥ずかしい姿だのう、ルフトハンザよ。レティッツイア軍でも随一の勲功を誇るそなたが・・・こうして幼児のように、尻を叩かれておるとはのう」
「く・・!あなた様が・・しているの・・では・・ありませんか!!」
モルガーナの言葉責めに、思わずルフトハンザは恨めし気な声を出す。
バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ!!バアシィンッ!!バシンッ!!ビダァンッ!!バアアンッ
 「確かにな。だが、私に尻を差し出したのは、そなただろう?己の目的の為に、自身の尻を差し出すなど。そうやって人を買収しようなど!!恥を知れ!!」
バッシィンッ!バッシィンッ!バッシィンッ!!
「くうあ!ああっ!そ、そうですわ・・!私は・・策を巡らす・・いやらしい女です・・。ひいうっっ!!お、お許し・・下さいっっ!!」
こんなことを言うのは恥ずかしい。
だが、モルガーナの性格を考えれば、こういうことも言わないと満足しないだろう。
 「そうだ。お前はいやらしい・・いけない女だ。少しでも自分をいけない女だと思うなら、反省しているところを見せてもらおう」
「ど・・どうすれば・・よろしいの・・です?」
「ふふ・・。自分で自分の尻を叩くのだ。いわゆるセルフスパだな」
「そんな・・・!?」
状況を想像するだけで、ルフトハンザは羞恥がこみ上げてくる。
 「なんじゃ?まさか嫌だというのか?」
「いいえ。わ、わかりましたわ・・・」
ルフトハンザは一旦、モルガーナの膝の上から降りる。
そして、モルガーナにお尻を向けて、立った。
既にお尻はじんわりと熱を帯び、全体が薄い赤に染まっている。
恥ずかしさを堪えつつ、ルフトハンザは、ゆっくりと手を振り上げた。
 バッシィンッッ!!
「く・・!!」
自分で自分のお尻を叩く苦痛に、思わずルフトハンザは苦悶の表情を浮かべる。
 バシッ!バシッ!バシンッ!ビダンッ!バアンッ!バシンッ!
「う・!く・・!あぅ・・!あくぅ・・!」
恥ずかしさで顔を赤らめながら、ルフトハンザは必死に自分のお尻を叩く。
 「これ。ただ叩くだけでは芸が無いぞ。尻を叩いて仕置きをするときに、お前は何も言わぬのか?」
「い、いいえ・・・」
「ならば、そなたが仕置きをするときのように、するがよい」
「わ・・わかり・・ました・・」
屈辱感を堪えながら、ルフトハンザは自分のお尻を叩く。
 バシッ!バシッ!バシンッ!ビダンッ!バアンッ!バシンッ!
「く・・!うっ!ダメでしょう!ルフトハンザ!くっ!ううっ!!」
自分で自分にお説教をするという行為に、ルフトハンザは自分が情けなくなる。
(これも・・・姫様の勝利と栄光の為・・!!)
そう自分に言い聞かせ、ルフトハンザは必死に自分のお尻を叩く。
 バシッ!バシッ!バシンッ!ビダンッ!バアンッ!バシンッ!バシッ!バシッ!バシンッ!ビダンッ!バアンッ!バシンッ!バシッ!バシッ!バシンッ!ビダンッ!バアンッ!バシンッ!
「寝返り工作なんて!!他人に主人を裏切らせるようなことをさせるなんて!!恥を知りなさい!!悪い子!いけない子!!」
ルフトハンザは自分自身にお説教しながら、必死に自分のお尻を叩く。
そんなルフトハンザの姿を、モルガーナは笑みを浮かべて、見物している。
やがて、ルフトハンザは真っ赤なお尻を出したまま、その場に座り込んでしまう。
 「何をしている?立って、続けよ」
「もう・・。無理です・・!!モルガーナ卿・・。お許しを・・!!」
ルフトハンザは荒い息を吐きながら、許しを乞う。
 「そうはいかんな。ならば・・我が手ずから仕上げの仕置きをしてやろう」
そういうと、モルガーナはルフトハンザの手首を掴み、引き寄せる。
そして、再び、自身の膝にルフトハンザを乗せた。
 「ふふ・・。中々の染まり具合だ・・・」
真っ赤に染まったルフトハンザのお尻を見ながら、モルガーナは満足げに笑みを浮かべる。
同時に、ルフトハンザのお尻を撫で回す。
 「ひぃ・・!!??」
腫れ上がったお尻を撫でられ、痛みで思わずルフトハンザは悲鳴を上げる。
「では・・仕上げだ。一発ごと、叩くたびに『モルガーナ様、ごめんなさい』と言うのだぞ。良いな?」
ポンポンと軽くお尻を叩き、痛がるルフトハンザの反応を見ながら、モルガーナは言う。
「は・・・はい・・・」
ルフトハンザは頷きながら、返事をする。
それを見ると、モルガーナはゆっくりと、手を振り上げた。
 バシィンッ!!
「く・・・!モルガーナ様・・ごめん・・なさい・・!!」
屈辱感を必死に堪えながら、ルフトハンザは『ごめんなさい』を言う。
バシィンッ!!
「あうう!モルガーナ様・・ごめ・・んな・・さい・・!!」
バシィンッ!!
「うっああ!!モル・・ガーナ様ぁ・・!ごめんな・・さぁい・・!!」
その後、少なくとも100を数えるまで、お尻を叩く音とルフトハンザの『ごめんなさい』が部屋に響き続けた・・・。


 数日後・・・・。
「見事だ!よくやってくれたな、ルフトハンザよ」
モルガーナからの誓約書を読み終えると、レティッツイアはルフトハンザの手柄に、礼を言う。
「いいえ。大したことではございません。これも全て姫様のご威光の賜物ですわ」
「しかし・・・。どういう策を使ったのだ?あのモルガーナをこちらに見事に寝返らせるとはな」
「それは・・・言わぬが花でございますわ。謀は密なるを良しとするものですので」
(まさか自分のお尻を差し出して叩かれた、なんて恥ずかしくて言えませんわ!!)
心の中で、ルフトハンザはそう叫ぶ。
 「ふぅむ・・・。残念だ。そなたの策を聞くのが、いつも楽しみなのだが・・・。ところでルフトハンザよ」
「何でしょうか?姫様?」
「どうしたのだ?何か・・・無意識に尻を擦っているが?」
レティッツイアの言葉に、ルフトハンザは冷や汗を流しそうになる。
 「い、いえ!何でもございませんわ!私としたことが・・・不覚にも転んでお尻を怪我しただけですわ!!」
「そうか・・。しかし・・大分辛そうではないか。私の侍医を後で遣わそう」
「め、めっそうもございません!かえって恐縮ですわ!!あ!申し訳ございません!!部下との会議がありますので!!失礼いたしますわ!!」
ルフトハンザは、慌てて主君の前から、逃げるように、下がる。
(モルガーナ卿!!本当に恨めしいですわ!!いつか・・一泡吹かせて差し上げますから、覚悟なさい!!)
逃げるように、自身の宿営地へ戻りながら、ルフトハンザは心の中でそう呟いた。


 ―完―

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