スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

神父物語5 佐々木の秘密2



 「で、どうしてここにいるんだ?」

佐々木はじっと今井の目を見据えて尋ねる。

「どうして?決まってるじゃないですか。佐々木さんの跡つけてきたに決まってるでしょ」

今井はふて腐れた態度で答える。

その態度に佐々木の目つきが厳しいものになる。

「信幸・・俺、はっきり言ったはずだよな?絶対に教会の外に出るなって?」

「だから何です?」

「勝手に後つけて・・それでどうなった?逃亡犯に捕まっただろうが!わかってるのか!?」

佐々木は思わず声を荒げた。

 実を言えば踏み込んだときに今井が部屋の隅に長谷部ともども縛られて転ばされているのを見るや、冷や汗が出そうになるほど驚いたのである。

もし、弥一を倒せなかったら、いや弥一が今井を人質に取ろうという考えを起こしたりしたらと思うとゾッとするものがある。

そういう危険に巻き込みたくないからこそ、秘密にしておいたのだ。

(だが・・それが裏目に出たか・・)

佐々木は苦虫を噛み潰した表情になる。

今井のことは昔から知っていたはずだった。

自分が何か隠してるとでも思えば信幸のことだ、何としてでも探り出そうとするだろう。

それを考慮に入れておくべきだったのだ。

 「無事に済んだんだからいいじゃないですか」

今井はさらにふて腐れた様子で当てつける様に答える。

「いい加減にしろよ・・少しも悪いと思ってないのか?」

「僕・・悪くないですもん・・。隠し事する佐々木さんが悪いんじゃないですかぁ」

今井は挑発するようにアッカンベーをしてみせる。

「そうか・・あくまでそういう態度なんだな。それじゃあこっちもそれなりに対応させてもらうぞ・・」

そういうと佐々木は弥一から奪った刀を捨て、ゆっくりと今井に向かって歩き出した。

 「やっ!来ないでっっ!!」

途端に今井は怯えた表情になると逃げ出そうとする。

だがそれよりも先に佐々木は踏み込むと今井を捕まえてしまう。

今井を捕まえるや、床にあぐらをかいて座り込み、今井を膝の上に載せた。



 「やだやだやだあ~~~~~!!離して~~~~!!!」

今井は両手足を激しく動かして抵抗する。

佐々木は今井の抵抗を何ともせずに手早くズボンを下し、いつものように今井の白くて綺麗なお尻をむき出しにしてしまった。

「『離して』じゃない!全く・・今日は本気で怒ってるんだからな・・」

佐々木は静かな、だが怒りの籠った声で言うと手を振り上げた。



 バアアアンンッッ!!

「きゃああああ!!!」

今井は最初から甲高い悲鳴をあげる。

容赦のない一撃で叩かれたからだ。

ビッタアアアアンンン! バアッシィィィィンン! バアッッチィィィィンン!

「ひぎゃああ!痛っ!痛ああ~~~いいっっ!!」

バアアアアアンン! ビッタアアア~~~ンン! バアッシィィィンンン!

「うわああ~~~んん!佐々木さぁ~~ん!痛いっ!痛いよぉ~~~!!」

平手打ちのあまりの痛さに今井は思わず佐々木に泣き言を言う。

「当たり前だろうが!お仕置きなんだから!自分のやらかしたことをたっぷり反省しろ!!」

バアッチィィィ~~~~ンン! ビッタア~~~ンン! ビッシャア~~~~ンン!!

「わああ~~~んん!僕、悪くないもぉ~~~んん!!」

ビッタアアン! バアッシィィ~~~ンン! バアチィ~~~~~ンン!

「まだそんなこと言うのか!」

 バアア~~~~ンン! ビッタア~~~~ンン! ビシャアア~~~~ンン!

「ひぎっ!みぎゃああ!はあびぃひっ!」

ビッタアアアアアンン! ビシリィィィィィィ! バアチィィィィィィィンン!

「ったく・・絶対に教会の外に出るなって・・言っておいたのに・・・!」

バアアアアアン! ビッタアアアアアンン! バアッチィィィンン!

「ふえっ!ひぎゃああっ!ひぐうっ!」

今井は悲鳴を上げながら手足をバタつかせる。

バアアシィィィィンン! バアチィィィィィンン! ビシャアアアアアンンンンン!

「言いつけ破って・・人の後つけて!」

ビッタアアア~~ンン! ビッシャアア~~~~ンン! バアッシィィ~~~ンンン!

「ひぎゃあああ!みぎゃああ!あああんんっっ!!」

「それで逃亡犯にとっ捕まるような真似しやがって!殺されたらどうするんだ!!」

ビッタア~~~~ンン! バアッシィ~~~ンン! ビシャアアアアアアンン!

「うわああああんん!だってそんなこと知らなかったんだもん~~!!」

バアチィィ~~~ンン! ビッシャア~~~~ンン! ビッシャアア~~~ンン!

「わからなくても何かあるって想像くらいつくだろう!この馬鹿っっ!!」

佐々木は思わず叩く手を強くする。

バッチィィ~~~ンン! バアア~~~~~ンン! ビッタアァア~~~ンン!

「俺がどれだけビックリしたかわかってるのか!」

ビッタアアアンン! バアッシィィィンン! ビシリィィィィィィ!

「本当に・・悪い子だっ!悪い子だっ!悪い子だっ!」

佐々木は叱りつけながら、立て続けに平手を今井のお尻に落とした。



 「ひっぐ・・ふっえ・・ふええ・・・」

今井は佐々木の膝の上でしゃくり上げる。

既にお尻は左右は言うまでもなく、足の付け根のあたりまで真っ赤になっていた。

「信幸・・反省したか?」

佐々木の問いに対して今井はフルフルと首を横に振って答える。

佐々木は思わずため息をついた。

もう相当な数を叩いていた。

いつもならばこれの半分あたりで根を上げてごめんなさいが出るところである。

だが、今日に限って今井は意地を張るように、頑強に謝罪の言葉を言わなかった。

「信幸・・いい加減にしろよ?」

さすがの佐々木も我慢の限界を超えそうになっていた。

「ぜ・・絶対に・・謝ら・・ない・・もん・・。だ・・だって・・佐々木さんが・・悪いんじゃあ・・ないですかぁ・・。佐々木さんが・・隠し事なんか・・しなけりゃ・・僕だってこんなことしな・・かった・・のに・・何でぶたれなきゃならないんですか!!」

「お前・・人を心配させたり・・他人に迷惑かけといて・・そんなこと言うのか?」

「心配なんか・・そっちの勝手じゃないですか・・ふんっ!」

今井はふて腐れたように言い放つとそっぽを向く。

「本当に謝らない気か?」

「ふんっ!お尻が壊れたって今日のことで謝ったりしませんもん!!」

「そうか・・なら仕方ないな・・・」



 不意に今井は佐々木の声のトーンが変わったことに気付く。

今井は恐る恐る振り返って佐々木の顔を見やった。

佐々木の表情は能面のような無表情のものに変化している。

「さ・・佐々木さん・・・」

「そっちがそういう態度ならいくら泣いても喚いてもやめてやらないからな・・」

「ふんっ!それはこっちの台詞ですもん!」

今井は虚勢を張るが、内心はビクビクものだった。



 バアアアアアアアンンンン!!

「&%$#*+“#&~~~~~!!!!!」

不意を突いていきなり強烈な平手が今井のお尻に降って来た。

あまりの痛みに今井は声が声にならず、苦痛に顔を歪める。

ズウウウウウンン! ドスウウウウウンン! ズシィィィィィィンン!

まるで鉄の塊を叩きつけられたかのような衝撃に今井は声も出ず、床を爪でひっかくような仕草を続けるのみ。

(う・・嘘っ・・い・・痛いなんて・・もんじゃ・・ない・・)

今井はあまりの苦痛に脂汗が額からじっとりとふき出した。

表情もまるで断末魔といったものに変化している。

「くっ・・かはっ・・ひはっ・・・」

今井は苦痛の大きさに悲鳴すらあがらず、あえぐような声を出すに留まった。

佐々木は能面のような冷ややかな表情のまま、お尻に平手を叩きつける。

ドスゥゥゥゥンンン! ズゥシィィィィィンン! ズンンンンンンン!

「ひゃ・・ひゃはぁ・・あひっ・・・」

今井は耐え切れずに佐々木の膝から抜け出そうとする。

「逃げるんじゃない」

これ以上ない冷たい声で佐々木は言うと、今井を引き戻し、再度平手を叩きつける。

その姿はさながらまるで機械がお仕置きしているしているかのような冷たさを感じさせた。



 「ふええ・・ひっく・・やぁぁ・・も・・もう・・おしまいにしてぇ・・ふえぇ・・痛いよぉ・・」

あまりの苦痛に意地を張っていた今井も耐え切れなくなり、泣き出した。

「だったら、ごめんなさいするか?」

冷たい声で佐々木は尋ねる。

だが、それだけは本当に嫌なのか今井は首を横に振って拒否する。

佐々木はそれを見るや、予想もしない処置に出た。

何と、今井を無造作に膝から放り出したのだ。

「さ・・佐々木さん・・な・・何で・・・?」

信じられないといった表情で今井は佐々木を呆然と見つめる。

「自分が悪いのに全然謝れない子供にはいくら言い聞かせようが尻叩こうが無意味だろ?」

佐々木は冷ややかな目で今井にそう言い放つ。

佐々木のあまりにも厳しく冷たい目に今井は言い知れ様の無い不安と恐怖を感じた。

(き・・嫌われた・・)

今井がそんなことを考えていると佐々木は部屋から出て行ってしまおうとする。

「ま・・待っ・・」

今井は佐々木の後を追おうとするが、お尻に凄まじい激痛が走って立ち上がることすら出来ない。

「そんなに謝りたくないんならわかるまでここで何時間でも反省してるんだな。ほとほと愛想が尽きたよ」

佐々木の信じられない言葉に、今井は愕然とする。

今井は絶望の表情を浮かべると、ボロボロと涙を流して泣き出した。



 「ふっえ・・えっく・・ね・・ねぇ・・佐々木さぁん・・」

今井は大粒の涙をボロボロと零しながら、部屋から立ち去ろうとする佐々木に向かって話しかける。

「佐々木さんに・・とってぇ・・僕・・って・・何なんですかぁ・・?」

佐々木はジッと押し黙ったまま、今井をじっと見つめる。

「ぼ・・僕は・・佐々木さんの・・こと・・好きなんですよ・・ひっく・・だから・・佐々木さんの・・ことは・・何だって・・知っておきたい・・ん・・です・・。さ・・佐々木さん・・だってぇ・・そう・・でしょう?」

「そ・・それなのに・・佐々木さん・・僕に・・隠し事してて・・そりゃ何か理由があるのかも・・しれない・・けど・・。そん・な・・こと・・されると・・とっても・・不安に・・なるんですよぉ・・」

今井はしゃくり上げながらも、自分の気持ちを話してゆく。

「そ・・それに・・あの・・長谷部って・・人とか・・刀持った・・の・・とかが・・佐々木さんの・・こと・・知ってるのに・・僕・・だけ・・知らな・・い・・なんて・・悔しくて・・悲しくて・・妬ましくて・・ひっく・・」

今井は涙で眼を潤ませつつも、顔をあげると佐々木をしっかりと見つめる。

「僕には・・佐々木さん・・しかいないのに・・それなのに・・どうして隠し事とか・・するんですかぁ・・僕のこと・・大事じゃないの・・?嫌いになっちゃった?・・ひっく・・。そりゃあ・・佐々木さ・・んが・・呆れる・・くらい・・子供だし・・ワガママだけど・・うわあああああああ~~~~~~~んんんっっっっ!!!」

今井は恥も外聞も無く泣き叫ぶと床にうつ伏せ、激しく両肩を震わせると拳を振り回して床を何度も何度も叩く。

隠し事に対する不安やそれに対する怒り、長谷部や仏生寺への妬みや悔しさなどをぶちまけるかのように、今井は泣きじゃくった。



 佐々木はゆっくりと今井に歩み寄る。

佐々木は今井の目の前で止まったかと思うと、ゆっくりと膝をついて座る。

同時に両腕を広げたかと思うと、今井を包み込むようにして抱きしめた。

「さ・・佐々木・・さん・・?」

今井は佐々木の行動に思わず泣きやむ。

「ごめんな・・・」

佐々木は一言、だが誠意の籠った声で言った。

「え?」

今井は佐々木の言葉がわからなかったのか、思わず聞き返す。

「お前を巻き込んだり、危ない目に会わせたくなくて秘密にしてたんだよ。でも、それで不安にさせちまったんだな・・。ごめんな、本当にごめんな」

佐々木はギュッと今井を抱きしめてやる。

「も・・もう・・怒ってない・・?」

「怒ってなんかないさ・・。謝らなきゃいけないのは俺の方だ」

佐々木はそういうと優しい笑みを浮かべて今井と向き合う。

「信幸・・寂しかったんだろう?ヤキモキしたんだろう?皆俺のせいだ。お前の気持ち、少しもわかってやってなかった・・」

「さ・・佐々木さぁん・・うわああ~~~~~んん!!」

今井は再び泣き出すと佐々木の身体をしっかりと抱きしめた。

佐々木は赤ん坊をあやすかのように背中をポンポンと叩き、頭を撫でてやる。

同時に額にキスをしてやる。

やがて、今井が落ち着いたのを見計らって佐々木が口を開いた。

「信幸・・そろそろ帰ろうか?野島さんたちだって心配してるだろうし」

「はい・・・」

今井はそういうと立ち上がろうとする。

「っっ!!」

今井はお尻を押さえると再び床に膝をつくようにして崩れ落ちる。

「こら。無理するんじゃない。尻真っ赤どころか真っ青なんだからな」

佐々木は苦笑しながら思わず言ってやる。

「って佐々木さんがそうしたんじゃないですか~~~」

今井は思わず口を膨らませて拗ねる。

佐々木は苦笑するといわゆるお姫様抱っこの体勢で今井を抱えあげてやる。

「ねえ・・佐々木さぁん・・」

今井は佐々木の首に両手を回して顔を近づけると、囁くように話しかける。

「何だ?」

「愛してます・・・」

「俺もだよ・・」

佐々木はそういうと今井の唇に自分の唇を重ね合わせる。

二人は口づけをすると、お姫様抱っこの体勢のまま、お互いの唇をむさぼる様にしてキスをした。



 ―完―
スポンサーサイト

theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

山田主水

Author:山田主水
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2投票
無料アクセス解析
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。