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王国軍中尉ルチア・ルヴェル7 風のいたずら



 その日、いつものようにオフィスでデスクワークをしていたときのことだった。
(暑いわね・・・)
額の汗を拭い、ミネラルウォーターを飲みながら心中でルチアはそう呟いた。
 最近、首都内では暑い日が続いていた。
今日も朝から結構暑く、中には暑さに参ってしまっている将兵もいた。
(ちょっと・・風を入れようかしら・・・)
ルチアは立ち上がったかと思うと背後にある窓を少し開けた。
窓が開くと同時に風が入ってきて少し涼しくなる。
涼しくなったところでルチアが再びデスクワークを始めたときだった。
 コンコン。
突然、ドアをノックする音が聞えてきた。
「どうぞ」
とルチアが言うとルゥ少尉が入ってくる。
「あら?どうしたの?」
「せんぱ~い。これから倉庫の備品チェックなんですけど・・・。実は三人も急病で休んじゃったんですよ~~」
「あら。それは大変ねぇ・・・」
「それで私ともう一人だけじゃってことで・・お願いです~。手伝って下さい~~」
ルゥ少尉は拝まんばかりに頼み込む。
さすがに後輩の頼みを無下には断れなかったルチアは机上の書類の束に目をやる。
(ほとんど終わってるし・・・。あとは精々1,2枚だから大丈夫かしらね・・)
そう計算すると
「わかったわ」
と言った。
「ありがとうございます~~~!!!」
「礼はいいから早く行くわよ」
ルチアはルゥ少尉を促すと一緒に出て行く。
 だが、ルチアは一つ忘れていた。
窓を開けたままにしてしまっていたことに。
突然、風が吹き込んできたかと思うと数枚の書類を巻き上げる。
さらに、風に吹き上げられた書類はいずれも少し空いた窓から外へ舞い上がるようにして出て行ってしまった。


 (ん?)
ジョン二等兵は外を歩いていてふと何かを踏んづけたような感覚を覚えた。
何だと思って足元を見てみると数枚の紙を踏んでいる。
「何だ・・ってああっ!!!」
二等兵は自分が踏んづけてしまったものの正体を見るや声を上げる。
彼が踏んでいたのはよりにもよって軍の書類だったからだ。
「た・・大変なことを・・・」
ジョンは思わず冷や汗を流す。
慌てて拾うものの、どうやら彼以前にも踏んづけたものがいたらしく、どれも靴跡で汚れてもはや使えなくなってしまっていた。
 (ん・・?)
汚れてボロボロになった書類を見ているうちに、ふとジョンはルチア中尉のサインを見つける。
(大変だ・・。これ・・中尉のじゃないのか!?)
ジョン二等兵は本能的にルチアのオフィスに向かって走り出していた。
 「どこへ・・・行ったのかしら・・?」
ルチアはオフィス内のあらゆる箇所を重箱の隅をつつくようにして探し回っていた。
ルゥ少尉の助っ人を終えた後戻ってきたルチアはデスクワークを再開しようとしたのだが、書類に乱れが生じていることに気がついたのだ。
状況から風が吹き込んだせいだと判断しすぐに整え直したのだが、数枚の書類が見つからないことに気がついたのである。
(風に吹き上げられて外へ出てしまったのかしら?)
ルチアがそう考えたときだった。
 ドアをノックする音が聞えてきたかと思うと、オフィス内にジョンが入ってきた。
ジョン二等兵は極度に強張った表情を浮かべている。
「どうしたの?ジョン二等兵?」
部下の尋常ではない様子にルチアが思わず問いかける。
「も・・申し訳ありません!!ルチア中尉!!」
いきなりジョンは平謝りに謝る。
「ちょっと。一体どういうことなの?話が全く見えないわ」
さすがにルチアも話が見えず困惑する。
「す・・すいません・・。実は・・中尉の書類・・台無しにしてしまったんです!!」
叫ぶように言うや、ジョン二等兵はボロボロになった書類を差し出した。
 ボロボロになった書類を見るや、さすがのルチアも絶句してしまう。
「本当に・・本当に・・すいません!!」
「やってしまったことは仕方ないわ・・。それよりどうしてこうなったのか、教えてくれるかしら?」
「は・・はぃ・・」
ジョン二等兵は何とか落ち着くと自分が踏んづけた経緯について話した。
 「そう・・・。気付いたら地面に落ちていて踏んでしまったのね?」
「はい・・。まさかあるなんて・・思わなくて・・・」
「ジョン二等兵・・・謝らなきゃいけないのは私の方よ・・。恐らく・・風に巻き上げられて窓から外へ落ちてしまったのよ・・・」
「すいません・・本当に・・・すいません・・・」
「自分を責めちゃ駄目よ。私のミスなんだから・・・」
ルチアはジョン二等兵を落ち着かせる。
部下を落ち着かせて仕事へ返すとルチアはため息をつく。
(大佐のところへ・・行かないといけないわね・・・)
今回のことを報告すればどのような処置が待っているかは予想できた。
しかし隠しておくわけにはゆかない。
他の者にも迷惑が掛かるのだから。
それに自分が悪い以上、幾ら恥ずかしくても罰を受けるのは当然のことだと思っていたからだった。


 「今・・・何と言ったのかね?」
マッセナ大佐は執務机に両肘をつき顎を手に載せた体勢でルチア中尉に尋ねた。
「も・・申し訳ありません・・私の不注意で・・数枚の書類を破損させてしまいました・・」
そういうとルチアは駄目になってしまった書類を差し出す。
 「全く・・・君ともあろう者が何をやっているのかね?どれほど他の者に迷惑がかかるのか君が一番よく知っているはずだと思うのだがね?」
「も・・申し訳・・ありません・・・」
ルチアは恥ずかしさと悔しさに拳をギュッと握り締め、身体を震わせる。
(ふふ・・・恥ずかしがっているようだな・・可愛いなぁ・・・)
大佐はルチアの姿を可愛らしく思い、顔がニヤけかける。
「申し訳ありませんではないだろう。君にはそれ相応の処分が必要だな・・・」
「は・・はぃ・・」
ルチアは神妙な、だが震える声で答える。
「ふふん。神妙だな。なら、わかっているだろうね?」
大佐は意地悪な笑みを浮かべると問いかける。
 「あ・・あの・・それは・・やはり・・・」
「決まっているだろう?君は自身の不注意で皆に迷惑をかけるようなことをしたのだ。嫌というほど君のお尻を叩くつもりだがねぇ」
ニヤニヤと笑みを浮かべて大佐は言いやる。
 (や・・やっぱり・・・)
大佐の宣告にルチアは顔を真っ赤にする。
本能的に拒絶の言葉が咽喉から出かかった。
だが、すぐにそれを飲み込む。
(駄目よ!よく考えなさい!悪いのは私よ。私が不始末を仕出かしたんだからどういう罰を宣告されても文句は言えないのよ!)
ルチアは自身にそう言い聞かせる。
(でも・・幾ら自分が悪いからって・・お尻叩きなんて・・・大佐の個人的趣味なのはわかってるじゃないの!?)
一方で恥ずかしさや大佐の悪趣味への反発からこのような声が心中で沸き起こる。
自分が悪い以上お仕置きを受けるのは当然という思いと、幾ら自分が悪くてもそんな子供みたいなお仕置きなんか受けられないという相反する気持ちがぶつかり合い、ルチアは大いに葛藤する。
 (フフフ・・悩んでいるね・・・悩む君も可愛いよ・・・)
ルチアの葛藤する姿に大佐はニヤニヤ笑いを浮かべて見ていたが、やがてルチアは決心した表情になる。
「覚悟は決まったかね?」
「は・・はぃ・・・。お仕置きを・・・受け・・ます・・・」
拒否しても大佐のことだ、何としてでもお尻叩きのお仕置きを受けさせるだろう、それに幾ら恥ずかしいとはいえ、自分が悪い以上、お仕置きから逃れようとするのはもっと恥ずかしくて嫌だった。
「フフフ・・・。いい子だ。さぁ、来たまえ」
「は・・はぃ・・・」
ルチアは返事をするとおずおずと大佐に近づいてゆく。
大佐の脇までやって来ると立ち止まり、大佐の膝をジッと見つめている。
大佐の膝にうつ伏せになろうとするが、その一歩を踏み出す勇気が中々出ないようだった。
「中尉・・今さら怖くなったのかね?」
大佐はワザと挑発するように言う。
「い・・いえっ!そんなことありませんわ!」
「そうかね。なら安心したよ。土壇場で怖くなるだなんてそれじゃあ自分のしたことの責任も取れない子供だからねぇ」
(ば・・・馬鹿に・・・された・・・)
一瞬、悔しさがこみ上げたかと思うとルチアは大佐の膝の上にうつ伏せになっていた。
大佐はそれを見るやニヤリと笑う。
プライドを刺激してやればルチア中尉は自分のいう通りにせざるを得ないことを知っていたからだ。
 ルチアがうつ伏せになるのを見届けると、大佐はルチアの腰を左手でしっかりと押さえる。
同時にズボンをゆっくりと引き降ろした。
 「あ・・っっ・・・・」
お尻に外気が触れるのを感じるや、ルチアは思わず声を上げる。
(み・・・見られてるんだわ・・・)
それを思うと顔が耳まで赤くなる。
(親にだって・・・見せたことのないところなのに・・・幾ら・・・私が悪いからって・・人にお尻見られるだなんて・・・・・)
恥ずかしくてルチアは穴があったら入りたくなる。
(何を言っているの!悪いのは私でしょう!恥ずかしい思いをするのも私が不始末を仕出かしたせいよ!どんなに恥ずかしくても耐えるのよ!)
その一方でルチアは自分自身を叱咤する。
 (フフフ。恥ずかしいのだね?悔しいのだね?でも必死に堪えようとしているのだね?)
一方で大佐は膝の上に載せられたルチアにそう呼びかける。
(可愛い・・本当に・・可愛いよ・・中尉・・・だが・・・私はもっと・・可愛い君の姿が見たいのだよ・・・。さぁ・・一番可愛い君の姿を見せてくれたまえ)
大佐はルチアに心中でそう呼びかけたかと思うと、ゆっくりと手を振り上げた。


 バシィンッ!
「・・・ぅ・・・」
甲高い音と共に赤い手形がルチア中尉の白いお尻に刻みつけられる。
同時にジィンという鈍い痛みがお尻全体にゆっくりと広がった。
バアチィンッ!パシィンッ!ピシャアンッ!パアアンッ!
ルチアは声を立てまいと必死に声を押し殺す。
(い・・痛い・・・でも・・声を出すのは・・・嫌・・・)
ルチアは口を必死に引き結び、大佐のズボンの裾をしっかりと握り締める。
 「全く・・・君ともあろう者が何をやっているのかねぇ・・・」
バシィンッ!バアンッ!バチィンッ!ピシャアンッ!
大佐はやや呆れたような口調で話し始める。
「あんな不注意で書類を台無しにしてしまうとは・・・」
パアシィンッ!バシィィンッ!ピシャアンッ!バチィンッ!
ルチアは目をつぶり、声を漏らすまいと必死に耐える。
だがお尻の赤みは少しずつ濃くなってゆき、同時に最初は痛みが蓄積して持続したものへ変わってゆく。
「ぅ・・・っ・・・・ぁ・・・・っ・・・・」
微かだがルチア中尉の口から苦痛の声が漏れ始めた。
表情もより苦しそうなものへ変化してゆく。
 (あ・・・お尻が・・・熱い・・・)
ルチアはお尻に熱を感じ、額に脂汗を浮かせ始める。
同時に微かだが視界が蜃気楼のようにぼやけだした。
 バアシィンッ!ビダァンッ!バシィンッ!バアンッ!
「・・・あ・・・く・・・う・・・ひゃ・・・」
苦痛の声がはっきりしたものに変わり、表情も本当に苦しげなものとなる。
「それで一体・・どれほどの人間が迷惑を蒙ると思っているのだね?」
バアッチィンッ!ビッダァンッ!バアッシィンッ!バアァァンンン!
大佐は今までよりずっと力を込めて中尉のお尻を叩いた。
 「ああっ!くうっ!きゃあっ!ああっ!」
ルチアははっきりと悲鳴の声を上げ、同時に身体を強張らせる。
「う・・っっ!」
身体を強張らせた際にお尻に力を入れてしまったため、再びお尻を鋭い痛みが襲った。
 「も・・・申し訳・・ありません・・うっ・・・くぅぅ・・・・」
ルチアは苦しげな息を吐きながら上官に謝る。
「本当に反省しているのかね?」
「し・・して・・います・・・。本当に・・申し訳・・ありません・・でした・・・」
ルチアは両肩を上下に揺らし粗い息を吐きながら謝った。
 「フフフ・・・違うだろう、ルチア中尉。こういうときはどう言うか教えたはずだが?」
大佐はニヤニヤと笑みを浮かべながら言う。
(こ・・・・この人は・・・・)
ルチアは苦痛からではなく憤りで肩を震わせる。
そう、大佐はルチア中尉に『ごめんなさい』と言わせたいのだ。
(た・・・確かに・・皆に迷惑をかけることをしたのは私だわ・・・。でも・・でも・・・だからって・・・『ごめんなさい』だなんて・・・言えないわ・・・。それじゃ・・まるで子供・・じゃない・・・。幾ら・・自分が悪いからって・・・ここまで・・子供みたいにされるなんて・・・あまりにも・・屈辱だわ・・・)
 ルチアにだって大人の女としてのプライドや意地というものがある。
幾ら自身が悪くてもこんな扱いは屈辱以外の何物でもなかった。
(大佐を・・喜ばせるのは・・悔しいわ・・・。でも・・・でも・・・こんな子供扱いされるのは・・もっと・・屈辱よ・・・。私にだって・・女の意地というものがあるわ!)
ルチアは何かを決意したような表情を浮かべる。
 (フフフフフ・・・。どうやら意地を張るつもりらしいな・・・)
お尻を叩く手を加減しながら様子を伺っていた大佐はほくそ笑む。
ルチア中尉が痛い思いや恥ずかしい思いをしている姿も可愛いが、こうやって意地を張って自分に対して抵抗してくる姿もたまらなく愛おしかった。
(フフフ・・・では・・・どこまでその意地が持つか・・見せてもらおうかねぇ)
大佐はニヤリと笑みを浮かべるとおもむろに口を開いた。
「フフフフフフ・・・。どうやら君はまだ本当には反省していないようだねぇ・・」
(き・・来たわ・・)
大佐の発言にルチアは警戒の念を起こす。
「そんな悪い子には・・・もっと・・きついお仕置きをあげなくてはねぇ・・・」
大佐はそう言うとルチアのお尻にソッと手を置く。
 (く・・・っっ!!)
既に熟れきったトマトのようになっていたお尻は軽く触られるだけでも痛かった。
ルチアは必死で声を押し殺す。
だが痛いのだろう、両腕が微かに震えていた。
「フフフフフ・・・・・・」
大佐は軽くポンポンと叩くように触っている。
それだけで中々叩こうとはしない。
 (いつ・・・叩くのかしら・・・?)
ルチアはジッと大佐が叩き出すのを待つ。
しかし、中々大佐は叩こうとしない。
ただひたすらに時間が過ぎてゆく。
(いつに・・いつに・・なったら・・・)
ルチアは平手打ちを待ち構える為に精神を大きく緊張させる。
いつ落ちてくるかわからない打撃を待つのは精神的にかなりの苦痛だ。
その銃の力量ゆえにしばしばスナイパーに選ばれる為、ルチア中尉は待つことに対する耐性は強い。
しかし、ただでさえお尻叩きで肉体的には無論、精神的にも参らされている今の状況ではこの状況を耐えるのは苦痛だった。
(まだ・・まだ・・・叩かないの・・・)
中々平手が落ちてこないことに段々とルチアは不安になってくる。
同時にお仕置きに対処しようとする緊張の糸がさらにピンと張りつめたものとなる。
極限にまで張られた糸はどうなるか?
耐え切れなくなって切れてしまう。
(も・・もう・・・限界・・だわ・・)
そのとき、ルチアの緊張の糸が切れ、彼女の脳裏が真っ白になったそのときだった。


 バアッチィィィィィィンンンンンンンン!!!!!
「きゃああああ!!!」
今までとは比べ物にならない強烈な平手打ちがルチアのお尻に叩きつけられた。
思わずルチアは大きな悲鳴を上げた上に思いっきり身体を跳ねるように動かしてしまう。
「おやおや?加減を間違えてしまったかなぁ?」
大佐はそんなことを言うと再びルチアのお尻をポンポンと軽くはたくようにして触りだした。
(な・・・何て・・こと・・考えるの・・・)
ルチアはハァハァと荒い息を吐きながら背筋が寒くなる。
大佐の考えが読めたのだ。
 大佐ははたくようにして中尉のお尻を触ることにより、中尉にお尻を叩かれると警戒するように仕向けているのだ。
そんなことをされると大佐が実際に叩くまでの間、ルチアはジッと警戒していなければならない。
それは叩かれるまでの間、ずっと平手が振り下ろされることへの恐怖にさらされるということ。
ただ叩かれるだけよりもずっと恐ろしい。
しかも、不安が頂点に達して緊張の糸が切れた最も無防備な瞬間を狙って平手を落とすわけだ。
なおさら恐ろしくたちが悪い。
(何て・・人なの・・・)
今さらながらルチアは大佐の鬼畜ドS振りに身震いせずにはいられなかった。
 (ああ・・怖がっているんだね・・・。可愛い・・可愛いよ・・・)
大佐はルチアが微かに震える震動を膝でキャッチし、ほくそ笑む。
鬼畜ドSでいじめっ子気質の大佐にとっては好きな子が怖がっている姿はたまらなく愛おしいものであった。
可愛いと思うからこそいじめたい。
愛おしいと思うからこそ極限まで怖がらせたい、たっぷりと泣かせたい。
ルチアを見るたびに、こうして膝に載せてお尻を叩くたびにそのような思いに支配されずにはいられなかった。
 (可愛くて・・可愛くて・・もっと君の可愛い姿を見たいよ・・・)
大佐はそう呟くと微かに身体を震わせているルチア中尉のお尻目がけ、皮も破れよといわんばかりに思いっきり平手をお尻に叩きつけた。
 ルチアは苦痛と共に再び絶叫ともいうべき悲鳴を上げる。
「ハァ・・・ハァハァハァ・・・・ハァハァハァ・・・」
「ククククク・・・・・」
ルチアが両肩を激しく上下させる一方、大佐は意地の悪い笑みを浮かべてポンポンと部下の赤く染まったお尻をはたくように触りだす。
(こ・・・このままでは・・・)
ルチアは冷や汗を流しながら考える。
こんなたちの悪い平手打ちを受け続けていたらお尻どころか精神までどうにかなってしまいそうだった。
「フフフフフフフフフフフ・・・・・」
大佐はニヤニヤと笑みを浮かべながらポンポンと中尉のお尻を軽く触り続けている。
その笑みがまたプレッシャーとなってルチアにのしかかる。
いつ来るかわからない平手打ちの恐怖がルチアの精神をプレス機のように締めつける。
 (む・・・・無理・・だわ・・・。こ・・これ以上は・・た・・・耐え切れない・・)
精神的に締め上げられたルチア中尉にはもはやこれ以上お仕置きに耐える自信はなかった。
ごめんなさいを言うのは確かに嫌だ。
だが、もうそんなことを言っている場合ではなかった。
 「わ・・・わかり・・ました・・い・・言います・・言います・・から・・」
ルチアは必死になって許しを請う。
「ただ謝ればいいと言うものではないのだがね。わかっているかね?」
「は・・はぃ・・・」
「では聞かせてもらおうか?」
「しょ・・書類・・・駄目にして・・しまって・・ごめ・・ごめん・・なさい・・」
「そうそう。それから?」
「み・・皆に・・迷惑・・かけ・・て・・ごめ・・ごめん・・なさい・・」
「フフフ・・・。もう少し叩いていたかったが・・。素直になったのに免じて許してあげよう・・・フフフフフ・・・・」


「し・・失礼します・・・」
そう声をかけるとルチアは医務室のドアを開けた。
ルチアはズボンが擦れて生じる痛みを堪えながら中へ入ってゆく。
 「ルチア中尉、どうされたんです?」
ルチアが入ってくると救護兵が尋ねてきた。
「あ・・あの・・その・・・」
ルチアは恥ずかしそうな表情で口ごもる。
お尻をぶたれたから手当てして欲しいだなんてあまりにも恥ずかしい。
だが、言わないわけにはいかなかった。
 「また・・いつものように・・お尻の手当て・・お願い・・します・・」
消え入りそうな声で顔を赤くしながらルチアは言った。
「わかりました。それじゃあベッドにうつ伏せになって下さいね」
ルチアは言われた通りにベッドにうつ伏せになる。
 「はい。それじゃあ脱がしますよ。いいですか?」
「は・・はぃ・・お願いします・・・」
ルチアが震える声で言うと看護兵はルチアのズボンを降ろし始めた。
ルチアは必死で口を引き結び、シーツを握る手に力を込める。
赤く腫れ上がったお尻にズボンが否応なしに触れ、ビリビリという鋭い痛みがお尻に走った。
ようやくズボンを降ろし終えると真っ赤になったお尻が姿を現す。
「わぁ・・・凄い赤いですねぇ・・・」
看護兵の言葉にルチアは顔を赤くする。
(は・・恥ずかしい・・・・)
ルチアは全身を震わせずにはいられなかった。
その間に看護兵は薬を用意する。
「少し染みますよ~。痛かったら痛いって言って下さいね」
そう言うと看護兵は薬をおもむろに塗りだした。
 「ひ・・・・・・」
痺れるような鋭い痛みがお尻全体に走り、ルチアは声を漏らしかける。
「大丈夫ですか?」
思わず看護兵が尋ねると、ルチアは安心させるような笑みを浮かべて
「ええ。大丈夫よ」
と言う。
だが、その内心では
(い・・痛い・・・で・・でも・・痛いなんて・・言えないわ。そんなの・・恥ずかしい)
散々にぶたれたお尻を看護兵にさらしていること自体が恥ずかしいのだ。
これで痛いなんて言おうものならそれこそ子供みたいで恥ずかしい。
だから何があっても痛いだなんて言えなかった。
 ルチアが何も言わないので大丈夫だと見なしたのか、看護兵はルチアのお尻全体に薬をしっかりと塗る。
薬が塗られるたびにルチアの手に力が籠り、微かに震える。
全て薬を塗り終え、冷たいタオルを載せる段になってようやく、ルチアはホッとした表情を浮かべた。


 ―完―
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