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クロエの受難・農家編(農家/クロエ)



(テイルズを題材にした二次創作です。許容できる方のみご覧下さい)


 ある日のこと・・・・。
その日も、その男は、いつものように、林の中を見回っていた。
彼は代々、この林や周りの農地を所有する地主の当主。
付近の山に住む魔物の被害から林や畑を守るため、毎日、愛用の弓矢と手斧を身に着けて見回りをしている。
 (そろそろ・・・一休みするか)
見回りをしながら、そんなことを考えた、そのときだった。
 突然、魔物の咆哮と、木々を薙ぎ倒すような音が聞こえてきた。
(何だ!?)
思わず男は、弓を構えつつ、物陰に身を潜める。
弓を構えたまま、緊張した面持ちで、男が様子を伺っていると、手負いの魔物が姿を現した。
 傷のせいか、かなり怒り狂っている。
もし気づかれたら、こちらに襲いかかって来るかもしれない。
男は、さらなる緊張感に包まれる。
 「さぁ・・追いつめたぞ!!」
魔物を追うように、クロエが姿を現す。
魔物に傷を負わせたのは、クロエだった。
ギルドから魔物討伐の依頼を受けて、戦っているところだ。
魔物はクロエの姿を認めると、咆哮を上げて、襲いかかる。
 「甘い!魔神剣!」
クロエはかわしつつ、剣で衝撃波を飛ばして攻撃する。
だが、魔物もすかさず衝撃波をかわす。
衝撃波が、魔物がいた場所の背後の木にあたり、木を傷つけてしまう。
 「おんまぇえええ!!!何をしてるううううう!!!!」
傷ついた木を見るや、男は激昂する。
その声に魔物もクロエも驚いてしまう。
 「おいいいい!!そこの娘えええ!!」
驚いている魔物とクロエを尻目に、男はクロエに詰め寄る。
「そ、そなた何者だ!?危ないぞ!ここからすぐに去るのだ!?」
クロエは突然現れた男に驚きつつも、男に警告する。
 「あああ~~っ!そこのお前!?話の邪魔だあああ!!とっととあっち行けええ!!」
男は魔物の方を振り向くと、弓を構えて、魔物に怒りの声で言う。
魔物も男の気配に怯んだのか、急いで逃げ去った。
 「さぁて・・・・」
男は怒り心頭な表情で、クロエと向き合う。
「あんた、名前は?ここで何してる?」
「私はクロエ・ヴァンレス、ある街のギルドに所属する騎士だ。ここへは、先ほどの魔物の討伐依頼で来たのだ」
「なるほど~。騎士様ねぇ・・・。わっちはここの林の持ち主だ」
「そなたが持ち主か!?これは失礼した!すまぬ!勝手に入ってしまった!?」
「そうだなぁ、お前さん、人様の許可なく入った上に・・・人の林の木も傷つけたんだったなあ・・・」
クロエの話に、男の怒りゲージがさらに上昇する。
 「騎士様さあ、悪いとは、思ってなさるんか?」
怒りを堪えつつ、男は尋ねる。
「む、無論だ!この失態を許してもらえるなら、どんな罰でも受けよう」
「本当だべな?」
「もちろんだ!!」
「よおし・・!そんなら騎士様!尻を出しなされや!!」
「し・・尻!?な、何故だ!?」
いきなり尻を出せと言われ、クロエは思わず声を上げる。
 「決まっとるべえや!!仕置きっちゅうたら、尻叩きだべぇ!!さっさと尻出しなされ!!」
「そ・・そんな・・!?」
まさかの言葉に、クロエは驚愕する。
 「んん~?騎士様!?お前様、騎士のくせに、自分の言うたこと、破りなさるんか!?『どんな罰でも受ける』言うたんは、騎士様じゃろうが!?反省しとりませんのか!?」
男はクロエの痛いところを突いてくる。
「そ・・そなたの言う通りだ。わ、わかった・・・。そなたから、尻叩きの罰を・・・受けよう・・・」
男の正論に反論出来ず、クロエはそう言う。
 「そんなら騎士様、ここに来なせぇだよ」
男は近くの切り株に座ると、膝の上を指し示す。
「く・・・!?」
クロエは恥ずかしさに表情を歪めつつ、言われた通り、男の膝の上にうつ伏せになる。
「ええ覚悟だべな。さてと・・・」
男はクロエのタイツに手をかけると、下着ごとタイツを降ろしてしまう。
あっという間に、クロエのスタイルの良いお尻があらわになってしまった。
「うわぁ!?何をするのだ!?」
お尻を出され、思わずクロエは声を上げる。
「お仕置きっつうたら、裸の尻にするもんだべよ。騎士様、覚悟するべさ」
男はそういうと、間髪入れずに、手を振り上げる。
そして、真っ向から振り下ろした。
 バアッッチィィィンンン!!!
「うわあああああ!!!!」
最初から強烈な一撃に、クロエは背をのけ反らせ、悲鳴を上げる。
バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!
「まああったくううう!!騎士様ああああ!!おめえ様はぁぁ!!!」
男は怒りの炎を燃え上がらせながら、クロエのお尻に苛烈な平手打ちを降らせる。
 バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!
「く・・!う・・・!くぅ・・・!う・・・!くぅぅ・・!」
クロエは苦痛に顔を歪め、苦悶の声を漏らしながら、必死に耐える。
 バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!バシッ!バアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!バチンッ!バアンッ!
「こんの林もっ!周りの畑もっ!!全部わっちらが、必死こいて、造ってきたもんだべよおお!!こっこまんで来るんはぁぁっっ!!並大抵のこっちゃあ、なかったべええよおお!!」
クロエのお尻を叩きながら、普段の苦労を思い出し、男はさらに怒りを募らせる。
 「ほ、本当にすまぬ!私が悪かった!!そなたの大事な林を傷つけてしまった!許してくれ!!」
クロエは苦痛を耐えながら、必死に謝る。
お仕置きが始まって、まだそんなに経っていないはずだが、既にクロエのお尻は全体が赤く染まっていた。
 「悪いと思ってるんなら、しっかり反省するべさ!まだまだ行くべさ!!」
男はそういうと、さらに、クロエのお尻に平手を振り下ろす。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「うわあぁあ!あああっ!ひぃうぅ!きゃああ!!」
集中豪雨のような平手打ちに、クロエは身を悶えさせ、悲鳴を上げる。
無意識にクロエは両足をバタつかせていた。
お尻はどんどん赤みを増してゆき、さらに色濃い赤へと染まってゆく。
「悪い子だべさ!悪い子だべさ!悪い子だべさ!」
「うわあああ!許してくれぇ!わぁぁぁ!」
「『許してくれ!』じゃねえべさ!こういうときは『ごめんなさい』だべさ!!」
男はクロエのお尻を叩きながら、そう叱りつける。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「ひぃぃぃ!ごめんなさい!私が悪かったぁぁ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
クロエは両足をバタつかせながら、必死に謝る。
「やっと『ごめんなさい』したべさな。そんなら・・あと100回だべ!」
「そ・・そんな!?うわああ!!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
クロエが必死に『ごめんなさい』する中、お尻を叩く音が響き渡る。
その後、男の宣言通り、100回を超えるまで、お尻を叩く音とクロエの『ごめんなさい』が林に響き続けた・・・・。


 「うう・・・!?」
クロエは涙目になりながら、ジッと大きな木の傍らに立ち尽くす。
丸出しにされたお尻は痛々しい程に赤く染まり、倍以上腫れ上がっていた。
 「騎士様、反省出来ただべさ?」
傍らに立つ男が、クロエにそう尋ねる。
「し・・した・・!地主殿・・・本当にすまなかった・・・。もう・・二度と人の林の木を傷つけるようなことはせぬ・・・!約束する・・!!」
クロエは涙目になりながら、必死に誓う。
「嘘は無さそうだべな。騎士様、今日はコレで許してやるだ。んだども・・もしまたわっちの土地でやらかしたら、一週間は尻叩いてやるべさよ。わかっただか!?」
「わ、わかった!もう・・二度とそなたに迷惑はかけぬ!!」
その言葉に、ようやく地主はクロエを解放する。
ようやくお尻をしまえたクロエは、お尻の苦痛を必死に堪えながら、その場を去っていった。


 ―完―

クロエ・ヴァレンスの受難(黒塗り/クロエ)



(テイルズを題材にした二次創作です。許容できる方のみご覧下さい)


 「ふむ・・・。この森だな・・」
クロエはギルドから渡された依頼書を確認しながら、目の前の森をジッと見つめる。
依頼内容は、この森に潜む謎の魔物を退治すること。
ここ最近、若い女性がこの森で謎の魔物に襲われる、という事件が頻発していた。
正体は不明だが、人の姿で、人影のように真っ黒のことから、『黒塗り』と呼ばれている。
その黒塗り討伐の依頼がギルドに入って来ていた。
 (何者かは知らぬが・・・放っておくわけにはいかぬ!この手で成敗してくれる!!)
騎士としての正義感と使命感から、クロエは闘志を燃やして、森へと踏み込んだ。
 数歩も行かないうちに、クロエはあっという間に、森に棲む魔物に取り囲まれた。
魔物たちはいずれも殺気をむき出しにし、猛り狂った声を上げる。
「熱烈歓迎といったところか・・・。だが・・・」
クロエは愛用の剣を構える。
「魔神剣!!」
衝撃波を飛ばすと同時に、追いかけるようにクロエは魔物の群れに斬り込む。
あっという間に、魔物たちは全員吹っ飛ばされ、呆気なく倒れ伏した。
 「他愛も無いな・・。だが・・・」
魔物たちの様子は、誰かに命じられて、襲ってきた感じだった。
(黒塗りとやらの仕業か?)
その可能性が頭に浮かんだ瞬間、奥の木陰に、黒い人影のようなものが、チラリと見える。
(もしや!?)
クロエはハッとして追いかける。
影はだんだん足を速めつつ、森の奥へと逃げてゆく。
やがて、広いところに出たところで、姿を見失ってしまった。
 「おのれ・・・。どこへ・・・」
一歩足を踏み出した、そのときだった。
突然、足元に円状の雷光が発生する。
「しま・・!?」
電撃が全身を走り、クロエは動けなくなってしまう。
それを見越したように、木陰から、全身真っ黒な人影のようなものが現れた。
 「黒塗り・・!?」
目指す標的の姿に、クロエは剣を構えようとする。
だが、痺れで動けない。
 「おのれ・・・!?」
怒りに歯噛みするクロエを尻目に、黒塗りは、クロエに掴みかかる。
「く・・!?何をする!?」
痺れた身体で必死に抵抗するも、空しく黒塗りに取り押さえられてしまう。
黒塗りはクロエを捕まえると、クロエを膝の上にうつ伏せに乗せ、地面に座り込む。
逃げたり抵抗できないようにか、右足でクロエの両ひざ裏を押さえ、左手で、後ろ手にクロエの両手を押さえつける。
(何をするつもりだ?)
さすがのクロエも、何をされるかわからず、不安が頭をよぎる。
そんなクロエを尻目に、黒塗りは、右手を振り下ろした。
 バァッシィンッっ!!
「・・・!?」
突然、弾けるような音と共に、お尻に鈍い痛みが走る。
(何だ!?)
思わずクロエは振り返る。
すると、黒塗りの手が、自分のお尻へ振り下ろされるのが見えた。
再び、弾けるような音と共に、お尻に痛みが走る。
同時に、クロエは理解する。
この謎の魔物に、お尻を叩かれていることに。
 「貴様!?何をする!?やめぬか!?」
あまりにも屈辱的な事態に、クロエは怒りの声を上げる。
黒塗りは無言のまま、平手を振り下ろし続ける。
バシィンッ!バアンッ!バアンッ!バシィンッ!バアンッ!バシンッ!
「く・・!おのれ・・!く・・やめぬか・・!?く・・!」
クロエは怒りの声で抗議するも、苦痛に顔を歪める。
そんなクロエを見下ろしながら、黒塗りはクロエのお尻を叩き続ける。
 バアシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バンバンバンッ!パアシィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!ピシャンッ!パアシィンッ!パアアンッ!ピシャンッ!パアアンッ!パアシィンッ!
「く・・!おのれ・・!やめ・・!くぅ・・!ひぃう・・!ああぅ・・!くぅあ・・!ああう・・・!」
クロエの声は、だんだんと弱弱しくなり、同時に苦痛の色が濃くなってゆく。
目尻にも、光るものが浮かびだしていた。
 不意に、黒塗りの手が一旦止まる。
次の瞬間、黒塗りの手が、クロエのタイツを掴んだ。
同時に、黒塗りは、クロエのタイツを引き下ろす。
あっという間に、クロエのスタイルの良いお尻が、あらわになってしまった。
 「く・・・!?」
お尻に感じる外気の寒さに、クロエは羞恥で顔を赤くする。
そんなクロエを尻目に、黒塗りの手が再び、振り下ろされた。
バアジぃンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バッアアンッ!バアっシィンッ!ビッダァンッ!バッアアンッ!
「くぅ・・!おのれ・・!貴様・・!やめ・・やめぬか!?」
お尻丸出しというさらに恥ずかしい姿にされてもなお、クロエは抗議の声を上げる。
次の瞬間、黒塗りの手から、バチバチという音と共に、雷のような光が浮かび上がる。
雷を纏った平手を、黒塗りはクロエのお尻目がけ、思いきり振り下ろした。
 バッジィィンンン!!
ビジィィィィ!!
「うわあああああ!!??」
鉄棒を叩きつけられたかのような強烈な一撃が、同時に電撃のダメージが、クロエのお尻を襲う。
バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!
「ああああアアああアァああアア!!!!」
打撃と雷撃の二段構えに、クロエは絶叫する。
 バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!バジィンッ!バリバリッ!
「あああ!!?わ、私の・・負けだ!?も、もう、許してくれぇぇぇ!!わああああ!!」
クロエは騎士としてのプライドも恥もかなぐり捨てて、許しを乞う。
黒塗りはそれを無視するかのように、無情にも雷を纏って平手を振り下ろし続ける。
「ああああああ!!も、もう・・無理だぁぁ!!ゆ、許し・・!!きゃあああ!!」
その後、長い長い間、森にクロエの絶叫と泣き叫ぶ声が、響き続けた・・・。


 ―完―

契遼州物語8(ショタ/ショタ)



 その日、いつものように、近方が、管轄区域内の巡回を終えて、戻って来たときのことだった。
「どうした?何をソワソワしている?」
近方は留守番の兵士達が、落ち着かない様子なのを、すぐに察知する。
 「あっ!隊長!お帰りなさいませ!!」
兵士の一人が敬礼しつつ、急いで挨拶する。
「『お帰りなさいませ』ではない。どうしたのだ?何かあったのか?」
「す、すみません。実は、隊長を訪ねてお客様がいらっしゃいまして。総督室にて、お待ちしております」
「何?誰だ?」
近方は怪訝な表情を浮かべる。
来客の予定など、無いはずだからだ。
 「まさか・・・佐々原か?」
近方は思わず嫌そうな表情を浮かべて、尋ねる。
アポも取らずに来るような失礼な輩といったら、まず思い浮かぶ相手だからだ。
「いえ、佐々原様ではありません。実は・・・」
兵士の一人が、恐る恐る近方に、来客の名を告げる。
「何!?まさか・・・冗談では無かろうな!?」
「そ、そんな・・滅相も無い!!本当です!!」
近方の問いに、兵士は必死に答える。
「おやおや?どうしたのです?随分と・・騒がしいようですが・・・」
近方と兵士達のやり取りを聞きつけたのか、近方達とは別の声が、人影と共に現れた。
 現れたのは、近方と同年代の少年。
天然パーマ気な艶のある緑髪と、同色の瞳が印象的な、おっとりさと高貴さのない交ぜとなった雰囲気の持ち主だ。
おっとりげな感じが余計に中性的な美しさを、強調している。
 「入雲宮様!!」
少年の姿に、近方は思わず敬礼する。
少年は、扶桑国の王家である人皇(じんのう)家の一人、いわゆる皇族だ。
名は入雲宮(いるものみや)。
扶桑国開拓地の主要都市・大順(だいじゅん)に数年前に創建された、契遼神宮(きつりょうじんぐう)の神主を務めている。
契遼神宮は、開拓地の総鎮守として創建され、また人皇家の祖先神を祀る国家的な宗教施設の為、皇族の一人である入雲宮が、神主に任命・派遣されている。
 「何故このようなところに・・・!?神宮の方はどうされたのですか!?」
近方は思わず尋ねる。
少年ながら、入雲宮には、神宮の主として、様々な務めがある。
ここに来る余裕など、無いはずだ。
 「ああ・・・。それですか・・・。実はその・・・・」
入雲宮は、気まずそうな表情を浮かべ、語尾がはっきりしなくなる。
近方は部下の方を振り向くと、二人だけにするように命令する。
部下達が出てゆき、二人きりになると、近方は厳しい表情で、入雲宮と向き合う。
 「入雲宮様・・・・務めをサボって、出て来ましたね?」
「す・・すみません・・!!その通り・・です!!許してください!!」
入雲宮は必死に頭を下げて、謝る。
 「やはり・・・。何故、そんなことをされたのです!?」
近方は出来るだけ声のトーンを抑えつつ、尋ねる。
「ごめんなさい・・・。あまりにも公務が忙し過ぎて・・・本当に・・すみません・・・」
「宮様が大変なのは、よくわかっております。しかし・・・公務を放棄するのは・・いかがなものでしょう。それに・・・・その為に、迷惑を蒙る者もいるのですよ?」
「わ・・わかっています・・。少ししたら・・・ちゃんと戻ります・・・」
「わかっていただければ、よろしいです。神宮の方には、私の方から、うまく説明しておきますから」
「ああ・・。いつもすみません・・。感謝します」
近方の言葉に、入雲宮は、安堵の表情を浮かべる。
 「ですが・・・。入雲宮様のしたことを、見逃すわけにはゆきません。お仕置きは・・受けていただきますよ」
「わ・・わかり・・ました・・・・」
入雲宮は、自分でズボンを降ろして、お尻を出すと、おずおずと近方のもとへとゆく。
近方は、椅子に腰を降ろすと、お尻を出した入雲宮を、自身の膝の上に乗せた。
 「では・・・始めます。しっかり・・・反省して下さい」
近方はそう言うと、ゆっくりと手を振り上げた。


 バッシィィィンンン!!!
「あ・・・!?」
お尻を叩かれ、入雲宮は、思わず声を漏らす。
 バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!
「あ・・!う・・・あぁ・・!い、痛・・」
続けてお尻に落とされる平手に、宮は、苦しげな表情を浮かべる。
 「入雲宮様・・・・。全く・・貴方は何をしているのですか・・・」
宮のお尻に平手を落としながら、近方はお説教を始める。
バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!
「大変なお立場なのは、わかっております。時には・・全て、投げ出したくなるのも、無理からぬことでしょう」
宮のお尻を叩きながら、近方は察するように言う。
バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!
「う・・・ひぅ・・・!痛・・・!うう・・!痛あ・・・!?」
お尻を叩かれる苦痛に、宮は脂汗を流す。
 バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!バシッ!バアンッ!バシッ!バシンッ!バァンッ!
「されど・・・宮様のしたことは、許されることでは・・ありません!!宮様が、こうして職務を投げ出したことで、多くの者に迷惑がかかるのです!!それを・・おわかりですか!?」
近方は平手の勢いを強めつつ、入雲宮に、お説教する。
 「ひぃう・・・!ご、ごめんなさい・・・!!皆には・・ちゃんと・・謝ります・・!!」
入雲宮は、涙を流しながら、近方に謝る。
「謝るだけでは、不足です!一番大事なコトは、何ですか?」
宮のお尻を叩きながら、近方は問いかける。
「ひっう・・・!も、もう・・務めを投げ出したり・・しません・・!!約束・・・します!!」
「その言葉・・・嘘ではありませんね?」
「もちろんです!神かけて・・・誓います!!」
「わかっていただけて・・何よりです・・。ですが・・・」
近方は一旦、言葉を切ると、思いきり手を振り下ろす。
 バッシィィィぃンンンン!!!
「うわああああ!!!!!!」
とびっきりの一撃に、入雲宮は背をのけ反らせて、絶叫する。
 「もし、約束を破った際には・・この程度のお仕置きではすみませんよ。よく・・覚えておいて下さい」
近方の言葉に、宮は必死に頷く。
それを見ると、近方はようやくお尻を叩く手を止めた。


 「宮様・・・。大丈夫ですか?」
真っ赤にお尻に氷嚢を載せた宮に、近方は思わず声をかける。
「大丈夫です。それより・・貴方には、迷惑をかけました。すみません」
「いいのです。まぁ・・・宮様、どうしても・・・というときには、私にご相談ください。私で出来ることなら・・・力になります」
「ありがとう、その気持ちに感謝します。しかし・・・私も、もう戻らねばなりません。皆に迷惑や心配をかけましたしね」
「では・・私もお供します。宮様お一人で行かせるわけにはいきませんから」
近方はそう言うと、お尻を仕舞った宮を支えつつ、共にその場を後にした・・。


 ―完―

もしもティアが父親と二人暮らしだったら ティア&めだか編アナザー



(テイルズならびにJスターズを題材にした二次創作です。オリキャラも登場します。許容できる方のみご覧下さい)


 もしもティアが父親と二人暮らしだったら・・・。
そして、黒神めだかと親友だったら・・・。
そんな世界でのお話・・・。


 黒神めだかが、ティア父から、厳しいお尻叩きのお仕置きを受けた、と思われる日から数日後・・・・・。


 「どう、楽しめたかしら?」
ライブハウスを後にしながら、ティアはめだかにそう尋ねる。
「うむ、結構楽しかったぞ。ライブというのも、結構面白いモノだな」
めだかは愛用の扇子を広げながら、笑顔を浮かべて答える。
先ほどまで、ティアと共にライブを楽しんできたところだ。
 「すまんな、誘ってくれて」
「いいのよ。たまたまチケットが余っていただけだし。あなたとなら、一緒に行ってもいいと思っただけよ」
めだかとティアはそんな会話を交わしながら、通りを行く。
 「やっぱり、こうして一緒に出掛けたり、遊ぶのも楽しいものだな。ティア、ありがとう」
「いいのよ、別に」
再度礼を言うめだかに、ティアはそう返す。
「しかし・・・。大丈夫なのか?門限が厳しいのだろう?また・・・お尻を叩かれるのではないのか?」
めだかは思わず心配そうな表情になる。
よくティアから、父親のお仕置きの厳しさは聞いているから。
数日前には、自分が身をもって味わった、と思われることもあったばかりだ。
だから、余計に心配になる。
 「大丈夫よ、そんなの怖くも何とも無いわ!?」
ティアは強気になって言う。
だが、めだかは、微かな恐怖を感じ取った。
「ふむ・・・。ティア、家まで一緒について行かせてもらえるか?」
「大丈夫よ、と言いたいところだけど・・・一緒なら心強いわ。ありがとう」
めだかの言葉に、ティアはクールな表情のままながら、ほっとした声を出す。
そのまま、二人はティアの家へと向かっていった。


 「ティア!?こんな遅くまで、どこに行ってたんだ!?」
玄関で顔を合わせるなり、父親はティアに、興奮した声で言う。
「別に、ライブに行ってただけよ。私の自由でしょ」
対して、ティアは苛立った声で、そう返す。
 「何を言ってるんだ!?危ない目にでも遭ったら、どうするんだ!?しかも・・門限まで破って!!」
反発的なティアの態度に、父親もさらに怒りの声で言う。
「何よ!?門限門限って!!私はそんな子供じゃないわ!?いい加減にして!!」
父親の怒った声に、ティアはさらに反抗的な態度を取ってしまう。
「ティア!全く・・門限を破った上にそんな態度・・・!!許さん!!お仕置きだ!?来なさい!!」
父親はそう言うと、ティアの手を掴もうとする。
 「待って下さい!!」
そこへ、思わずめだかが割って入る。
「何のつもりかね?」
ティア父は、苛立ちを堪えかねる声で尋ねる。
「ティアのお父さん、待って下さい!確かにティアが門限を破ったのは悪いでしょう。ですが・・・ティアだって、そういう年頃です。あまりにも押さえつけすぎても、却って反発するだけです!もっと父子でしっかり話し合うべきです!!」
めだかはティア父に、思わず言う。
「めだか!余計なこと言わなくていいわ!?」
ティアは思わず言う。
下手に父親の怒りを掻き立てたら、自分のみならず、めだかまで巻き添えを食ってお仕置きされかねないからだ。
 「ふぅむ・・・。ティアのことを思っての発言・・・中々感心なことだ」
めだかの態度と発言に、ティア父は感心した素振りを見せる。
(マズイわ・・・!?)
父親の様子を見つつ、ティアは顔から血の気が引いてゆく。
感心しているように見えるが、父親の怒りはさらに強まっているからだ。
 「だが・・・人様の父親に対しての、態度とは思えんな。しかも・・・ティアと一緒にこんな夜遅くまで・・・。めだか!ティアと一緒にお仕置きだ!!一緒に来なさい!!」
ティア父はそういうと、めだかも一緒に連れていってしまう。
めだかは思わずティア父の手を振りほどこうとする。
だが、何故か出来ず、あっという間に、ティアと一緒に、奥へと連れて行かれてしまった。


 ティアとめだかは、テーブルの上に、お尻を突き出してゆぅうつ伏せになった姿で並んでいる。
下着は降ろされ、お尻は丸出しにされていた。
むき出しにされた二人のお尻を前に、ティア父はゆっくりと右手を振り上げる。
そして、短い気合と共に、手を振りかぶった。
 バッシィィィぃンンンン!!!ビバッダァァァァンンンン!!!
「きゃあああ!!??」
「くぅぅぅぅ!!!」
最初にティアのお尻に平手が命中し、続けて、めだかのお尻にティア父の手が叩きつけられる。
衝撃で、お尻の肉がブルンブルンと震えた後、二人のお尻にそれぞれ、ティア父の手形が浮かび上がる。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!ビバッダァンッ!
「きゃあっ!痛っ!きゃああ!?父さんっ!痛いわよっ!?きゃああ!!」
お尻に容赦なく叩きつけられる平手打ちに、ティアは苦悶の表情を浮かべつつ、抗議する。
ビッダァンッ!バッシィンッ!バアシィンッ!バアアンッ!バシィンッ!?
「うわあっ!?わぁ!?く・・!痛・・!?う・・!くぅ・・・!?」
めだかも、お尻に与えられる苦痛に顔を歪めつつも、必死に耐えようとする。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!ビバッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!ビバッダァンッ!
「ティアッ!お前という子は・・!!いつもいつも門限を破って!こんな遅くまで夜遊びなんかして!!父さんはそんな悪い子に育てた覚えは無いぞっっ!!」
ティア父は怒りの声と共に、ティアのお尻に、容赦ない平手打ちを降らせる。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!ビバッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアシィンッ!ビバッダァンッ!
「な、何よっ!?そうやって・・いつもいつも子供扱いして!!私だって、もうちっちゃい子供じゃないわ!?いい加減にして!!私だって、本気で怒るわよ!?」
ティアは不満と反発心を燃え上がらせて、そう言い返す。
 「ティア!?まさか・・本気で言ってるのか!?」
娘の反抗的な態度に、ティア父の表情が険しくなる。
同時に、声にも険しさが増す。
 父親の態度に、ティアは一瞬、危険を感じる。
うかつなことを言えば、さらに怒らせてしまう。
だが、そんな恐怖が却って、ティアを意固地にしてしまう。
「ええ、そうよ!?だったら、どうだっていうの!!いつまでも、私だって子供じゃないわ!?いい加減にして!!」
ティアは今までの鬱憤をぶちまけるように、言い放つ。
 「そうか・・・。本気なのだな・・・」
ティア父は、一旦落ち着いた声で、呟く。
「なら・・・。私も、本気で行くぞ!!今日は、厳しい折檻が必要だな!!」
ティア父はそういうと、ティアのお尻目がけ、さらに強烈な勢いで、手を叩きつける。
 ビッダァァぁンンン!!!
「きゃああああああ!!!」
あまりの衝撃に、ティアは背をのけ反らせる。
バシィンッ!ビダァンッ!バアアアンッ!バアシィンッ!
「悪い子だ!悪い子だ!悪い子だ!悪い子だ!!」
「きゃあああ!いやっ!?きゃあああ!!痛あああ!!」
ティア父の平手は、ティアのお尻に、容赦なく赤い手形を幾重にも刻みつけてゆく。
あっという間に、ティアのお尻は全体が赤く染まってゆく。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアアンッ!バアシィンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアアンッ!バアシィンッ!
「ティア!!謝りなさい!!」
「い・・いやよっ!?あ、謝るくらいなら・・お尻が壊れた方がマシだわ!!きゃああ!!いやああ!!」
我慢の限界にも関わらず、ティアはあくまでも意地を張る。
「なら・・まだまだお仕置きだ!?覚悟しなさい!!」
ティア父は無情にも言うと、容赦なくティアのお尻に、手を降らせ続けた・・・。


 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「あああっ!くぅあああ!?」
ティアのお尻に手が叩きつけられると同時に、めだかのお尻にも、容赦なくティア父の手が襲いかかる。
 「全く・・・!めだかも、こんな遅くまで、何をしているんだ!?親が心配すると思わないのか!?」
ティア父は、めだかにも容赦ない平手打ちとお説教を浴びせかける。
 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「うう・・!ひぅぅ・・!ご・・ごめん・・なさい・・!!」
ティアと違って素直だからか、めだかは素直に謝る。
バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「素直に謝ったのは良い心がけだ・・。だが・・それならば、わかってやったということだな。それは・・許すわけにはいかん!!めだかの両親に代わって、お仕置きだ!!」
ティア父はそう言うと、めだかのお尻にも、容赦ない平手の雨を降らせる。
 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「きゃああ!?ご、ごめんなさい!もう・・夜遊びは・・ひぃん!しません・・から・・!?」
ティア父の平手打ちの嵐に、めだかは苦痛に顔を歪めながら、必死に謝る。
 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「そんなのは当然だろう!しかも・・人様の父親に、あんなにも無礼な物言い・・!!それも見逃せん!!」
ティア父はめだかのお尻に、真っ赤な手形を幾重にも刻み込んでゆく。
 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「きゃああ!ひっ!うわぁ!?その・・私はただ・・」
バッシィィン!!
「きゃああ!!」
弁解しようとしたところに、容赦ない平手打ちを叩きつけられ、めだかは大きな悲鳴を上げる。
 「全く・・まだ無礼なことを言おうとするのか!?ティア共々・・厳しいお仕置きが必要だな!!」
ティア父はめだかにも怒りの炎を燃え上がらせる。
 バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!バシィンッ!ビッダァンッ!バアっアアンッ!
「全く・・二人とも・・悪い子だっ!?本当に悪い子だ!!」
ティア父は、二人のお尻を、容赦なく叩き続ける。
 「きゃあああ!!と、父さんっ!?もうやめてっ!?あ、謝るから・・きゃああ!!」
さすがのティアも耐えきれず、許しを乞い始める。
「わ・・私も・・ごめん・・なさ・・きゃあああ!!」
めだかも謝ろうとするが、容赦なくティア父の平手が襲いかかる。
その後、長い長い間、お尻を叩く轟音と、ティアとめだかの悲鳴が響き続けた・・・。


 「うう・・・!?あまりにも・・痛すぎるわ・・・」
「まさか・・お尻叩きが・・こんなにも・・辛いとはな・・・」
真っ赤なお尻を出した姿で、ティアとめだかは、愚痴をこぼす。
二人ともお尻は倍近く腫れ上がり、表面は火事かと思うほどに熱くなっている。
 「めだか・・・。私のせいで、巻き込んでしまって、ごめんなさい」
「いいのだ。私が自分でしたことだからな」
謝るティアに、めだかはそう返す。
「しかし・・・お尻叩きというのは・・恐ろしいものだな・・。ティア、お尻がすごいことになっているぞ」
「それはめだかも同じよ。でも・・・これで、二人とも・・お仕置き仲間ね」
「そうだな。ティアの辛さもよくわかったから、これはこれで良かったかもしれんな」
お尻の痛みと赤みに恥ずかしさを感じつつ、二人は顔を合わせると、笑みを浮かべ合っていた・・・。


 ―完―

悪魔姫の祝杯・番外編4



 これはまだ、レティッツイアが自らの軍を率いる以前のお話・・・。


 豪奢な装飾や天井画で埋め尽くされた大広間。
その最奥部に設けられた玉座に、一人の女悪魔が腰かけていた。
外見年齢は30歳前後、レティッツイアと同じ燃え盛る炎のような見事な赤髪と褐色の肌の持ち主。
顔立ちも、どことなくレティッツイアを思わせるものがある。
彼女の名はデストピア。
レティッツイアの母親であり、女魔王として、悪魔族を支配している。
 デストピアは片足を組み、頬杖をついた姿勢で、玉座に腰かけている。
その周囲を、頑丈な鎧と槍で武装した、屈強な衛兵たちが固めていた。
衛兵たちは緊張した面持ちで、大広間の扉を見つめている。
 ドンッッ!!
不意に大きな音と共に、扉が開かれる。
衛兵たちがいつでも攻撃できる体勢で槍を構える中、複数の影が、足を踏み入れた。
 「ついに・・来たな」
影の先頭にレティッツイアの姿を認め、デストピアは笑みを浮かべる。
「ええ・・。お母様・・・。魔王の座を頂きに来ましたわ。さぁ・・大人しくその座を渡してくれれば、悪いようにはいたしませんわ」
レティッツイアは笑みを浮かべつつ、母親に言う。
 「言うてくれるわ・・。まだまだ尻の青い小娘の分際で。またも懲りずに、尻を赤く染められたいのか?」
デストピアは娘に嘲りの笑みを浮かべる。
レティッツイアが母親に挑戦したのは、初めてのことではない。
返り討ちにしては、嫌と言うほど尻を叩いてお仕置きしたのである。
それも、一月ほど前に、そうしたばかりだった。
 「まあよいわ。今度も・・・たっぷりと尻を赤く染めて、泣かせてやろう。もちろん、私の膝の上でな」
「ふふ・・・。お母様・・・その台詞・・そっくりお返しいたしますわ」
あまりにも自信たっぷりなレティッツイアの態度に、デストピアは不審を抱く。
直後、デストピアはレティッツイアの腰をジッと見つめる。
 「あら?お母様、コレが気になるのかしら?」
レティッツイアは、笑みを浮かべつつ、腰に下げていたあるモノを手にする。
レティッツイアが手にしたのは、パドル。
かなり使い込まれているらしく、相当傷んでいる。
 「そのパドルを・・・どうして・・お前が持っている!?」
デストピアは、恐怖を滲ませた声で尋ねる。
「あら?こんなボロボロのパドルが怖いのかしら?お母様ともあろうものが?」
母魔王の態度に、レティッツイアは笑みを浮かべる。
このパドルはデストピアの母親が使っていたもの。
デストピア自身、娘時代にはよくこれで母親からお仕置きをされていた。
それだけに、このパドルには恐怖心を強く抱いている。
 「馬鹿を言うな。そんなもの・・怖くは無いわ」
「お母様、嘘はいけませんわ。お仕置きしますわよ」
レティッツイアは笑みを浮かべると、魔力でパドルを剣に替える。
直後、剣化したパドルを構え、打ちかかった。


 一時間後・・・・・。
「おのれ・・・!?まさか・・・私が・・敗れるとは・・・!?」
デストピアは悔しさを滲ませながら、床に膝をつく。
「とうとう・・勝ちましたわ!?お母様・・・!!今日から当主と・・・魔王の座は私のものです!!」
レティッツイアは剣を突きつけ、勝利を宣言する。
 「く・・・!?わかった・・。私の負けじゃ・・・。好きにせい・・」
デストピアは素直に負けを認める。
「よい覚悟ですわ、お母様。まずは・・牢で大人しくしていてもらいましょう」
レティッツイアが合図をすると、数人の兵士達が現れ、デストピアを連行してゆく。
 「さて・・・。まずは一仕事済んだか・・・。ルフトハンザ」
「はい、姫様・・ここにおります」
レティッツイアの呼びかけに、眼鏡をかけた知的な雰囲気を纏った女悪魔が現れる。
彼女の忠実な片腕として、後に様々な活躍を見せるルフトハンザである。
 「ルフトハンザよ、式の準備は進んでおろうな?」
「はい、万端整っております。明日にでも実施出来ます」
「さすがじゃな。まぁ式は予定通りに執り行おうぞ。ギャラリーも必要だからな」
「はっ・・仰せのままに」


 一か月後・・・。
大広間は、豪奢に飾り付けられ、大勢の人々が集まっていた。
集まったのは、デストピアの領内の都市や村の代表者、そして近隣諸国の外交官らである。
集まった人々の前で、レティッツイアは着飾った姿で、玉座に座っている。
そのレティッツイアの膝の上には、デストピアの姿があった。
デストピアは、お尻の部分だけ穴が開いた服を着せられている。
 「皆の者・・。よく来てくれた!感謝するぞ!!」
デストピアを膝の上に乗せたまま、レティッツイアは集まった者達に、そう言う。
「集まってもらったのは、他でも無い!今日より・・・私が新たな当主である!!よって・・これより・・・我が当主就任の儀を執り行う!!しっかりと・・見届けよ!!」
レティッツイアは広間全体に響く声で言うと、片手をゆっくりと振り上げる。
そして、むき出しのデストピアのお尻目がけ、思いきり振り下ろした。


 バアッシィィンンンン!!!!
「く・・・!?」
レティッツイアの容赦ない平手打ちが炸裂し、デストピアは思わず背を逸らしそうになる。
だが、デストピアは必死に堪える。
バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!
「・・・!・・・!?・・・!!・・・!?」
打撃音が広間に響き渡ると共に、デストピアのお尻に、赤い手形が刻み込まれる。
お尻を襲う痛みを、デストピアは必死に堪える。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!
「全くっ!いつまでも当主の座にしがみついて!!見苦しいでしょっ!!」
レティッツイアは、母親のお尻を叩きながら、お説教を始める。
 「だ・・黙れ!?し、尻の青い・・小娘の・・・分際で・・!?」
娘のお説教に、デストピアは苛立った声で、反発する。
公開でお尻を叩かれるだけでも、屈辱なのだ。
子供のようにお説教など、地獄である。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!
「時代は変わるのよ!!素直に、代替わりしなくちゃダメでしょ!!悪い子ね!!」
母親のお尻に、容赦ない平手を叩きつけながら、レティッツイアはさらにお説教で責めたてる。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バッシィンッ!ビッダァンッ!
「う・・うるさい!だ・・黙れ・・・!?う・・ひっう・・!?」
デストピアは言い返そうとするが、表情に苦痛が浮かびだす。
同時に、目尻に涙がうっすらと滲みだす。
 「あらあら?娘に負けて、お尻叩かれた上で、泣いちゃうの?無様ね!あまりにも無様ね!!」
「だ・・黙れ・・・ひうううううう!!!!!!」
娘に罵倒される屈辱に、デストピアは全身を震わせる。
その後、長い間、お尻を叩く音と、レティッツイアの言葉責め、デストピアの屈辱と怒りに満ちた声が、広間内に響いていた・・・・。


 「く・・・!?」
デストピアは屈辱に身を震わせつつ、ジッと台の上に立ち尽くす。
ようやくお尻叩きから解放されたものの、晒し台の上に立たされ、真っ赤に染め上がったお尻をむき出しにさせられている。
背中には『私はレティッツイア様に当主の座を渡さなかった悪い子なので、皆の前でお尻ペンペンのお仕置きを受けました』という恥ずかしい札を下げさせられている。
そんなデストピアの姿を見ながら、レティッツイアは満足げにワイングラスを傾ける。
「ルフトハンザよ。そなたのおかげで、私は当主となれた。感謝するぞ」
傍らに控えるルフトハンザに、レティッツイアは心からの感謝の声をかける。
 「もったいないお言葉です、姫様・・・いえ、レティッツイア様。しかし・・・これは始まりに過ぎませんわ」
「わかっておる。我が覇道(はどう)はこれからぞ。私はこの魔界を・・全て、我がものにしてみせるわ」
レティッツイアは不敵な笑みを浮かべて、宣言する。
それをルフトハンザも、恍惚と見つめていた。


 ―完―

プロフィール

山田主水

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